ゲーミングキーボードといえば、圧倒的にメカニカルキーボードが主流です。しかし、メカニカルキーボードはキーが高く、押し下げるのに時間がかかるため、パンタグラフやメンブレンのような薄型キーボードの方が素早い入力に適しているのでは?と疑問に思う方もいるでしょう。
この記事では、ゲーミングキーボードにメカニカルが多い理由や、各キーボードの特徴、メリット・デメリットについて詳しく解説します。
なぜゲーミングキーボードはメカニカルが多いのか?
メカニカルキーボードがゲーミング用途で人気なのには、いくつかの理由があります。
1. キーの正確な反応と耐久性
メカニカルスイッチは物理的なスイッチ構造を持っており、個々のキーの入力が確実に認識されます。
- 正確なキー入力:誤入力を防ぎ、素早い応答が可能。
- 耐久性が高い:5000万回以上のキー押下が可能なモデルもあり、長期間使用できる。
特にFPSやRTSなどのゲームでは、入力の精度が求められるため、メカニカルキーボードが選ばれやすいのです。
2. 高いカスタマイズ性
メカニカルキーボードは、スイッチの種類によって押し心地や反応速度を調整できるのが特徴です。
- 赤軸(リニア):軽くスムーズに押せるため、素早いキー入力が可能。
- 青軸(クリッキー):カチカチとしたクリック感があり、しっかりした打鍵感。
- 茶軸(タクタイル):クリック感と静音性のバランスが良い。
自分のプレイスタイルに合わせて最適なスイッチを選べるのが、メカニカルキーボードの強みです。
3. Nキーロールオーバーとアンチゴースト機能
ゲーミングでは、複数のキーを同時に押す場面が多々あります。メカニカルキーボードは「Nキーロールオーバー」機能を備えており、どれだけのキーを同時に押しても、すべて正しく認識されます。
- FPSやMOBAで複雑な操作を正確に入力できる。
- キーの組み合わせによる誤作動(ゴーストキー)を防ぐ。
メンブレンやパンタグラフでは、複数キーの同時押しに対応していないことが多く、ゲームでは不利になる場合があります。
パンタグラフやメンブレンの方が速い?
パンタグラフやメンブレンのキーボードは、キーの高さが低く、軽い力で入力できます。そのため、ノートパソコンのキーボードに慣れている人には、メカニカルよりも速く感じることがあります。
1. パンタグラフキーボードの特徴
ノートPCに多く採用されるパンタグラフ式は、以下の特徴があります。
- キーのストロークが浅く、軽い力で押せる。
- 静音性が高く、オフィス用途にも向いている。
- 薄型でコンパクトなので、デスクの省スペース化に最適。
しかし、耐久性が低く、長時間のゲームプレイには不向きです。
2. メンブレンキーボードの特徴
メンブレンキーボードは、ゴム製のドームスイッチを採用しており、以下のような特徴があります。
- 価格が安く、手軽に入手できる。
- キーストロークが浅めで、軽いタッチで入力できる。
- ただし耐久性が低く、長時間の使用で劣化しやすい。
メンブレン式はカジュアルなゲーミングには向いていますが、プロゲーマーには物足りないと感じられることが多いです。
メカニカルに慣れない場合の対策
メカニカルキーボードに慣れていない人向けに、使いやすくするための方法を紹介します。
1. 軽いスイッチを選ぶ
メカニカルキーボードのスイッチは種類によって押し心地が異なります。軽いタッチの「赤軸」や「銀軸」を選ぶと、指の疲れが軽減されます。
2. リストレストを使用する
キーが高いメカニカルキーボードでは、リストレストを使うことで手首の負担を軽減できます。
3. キーキャップを変更する
メカニカルキーボードはキーキャップを変更できるものが多く、低いプロファイルのキーキャップに交換すると、押しやすくなることがあります。
まとめ
ゲーミングキーボードにメカニカルが多い理由をまとめると、以下のようになります。
- 正確な入力と高耐久性で、長時間のゲームプレイに適している。
- スイッチの種類が豊富で、カスタマイズが可能。
- Nキーロールオーバー機能により、複数キーの同時押しが正確に認識される。
パンタグラフやメンブレンキーボードにもメリットはありますが、ゲームでの操作性や耐久性を考えると、メカニカルキーボードが主流である理由がよく分かります。
メカニカルキーボードに慣れていない方は、赤軸や銀軸の軽いスイッチ、リストレストの活用、キーキャップの交換などを試してみると快適に使えるようになるかもしれません。
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