ヴァロラントを配信しようとすると、ゲーム画面がガクガクしたり固まったりしてしまうことは、配信者にとって大きな問題です。OBS Studioを使って配信しているにもかかわらず、パフォーマンスが悪くなる原因としていくつかの設定ミスやパソコンの性能を十分に活かせていない場合があります。この記事では、ヴァロラントを快適に配信するために、OBSの設定をどのように調整すれば良いかを詳細に解説します。
1. ヴァロラントとOBSの設定を最適化するための基本的な準備
ヴァロラントのゲーム画面がカクつく原因として最も多いのは、パソコンの性能やOBSの設定が最適化されていないことです。特に、ゲームのパフォーマンスと配信を両立させるためには、いくつかの基本的な設定が重要になります。
まず、使用するパソコンのスペック(Ryzen 7 5700X、RTX 4060Ti、32GBメモリ)は非常に高性能ですが、適切な設定がないとフレームレートが低下したり、配信が途切れたりする原因になります。次に紹介する設定を調整して、ゲームと配信のパフォーマンスを最適化しましょう。
2. OBSの基本設定を確認しよう
OBS Studioの設定を最適化するためには、まず基本的な設定を確認することが重要です。以下の設定を確認してみましょう。
2.1 解像度とフレームレートの設定
ゲームの解像度やフレームレートをOBSに合わせて設定することが、パフォーマンス向上に繋がります。
- 解像度:OBSの出力解像度は、ゲーム解像度と同じか、少し下げることをお勧めします。例えば、ヴァロラントを1920×1080でプレイしている場合、OBSの出力解像度を1280×720に下げると、処理が軽くなり、カクつきが減ります。
- フレームレート:フレームレートは、30fpsまたは60fpsに設定するのが一般的です。高すぎるフレームレート設定は、PCに負荷をかけすぎることがあるので、無理のない設定を選びましょう。
これらの設定は、ゲームの負荷を軽減し、配信の品質を向上させるために必要です。
2.2 エンコーディング設定
エンコードの設定は、配信のパフォーマンスに大きな影響を与えます。ここで使うエンコーダは、可能であればGPUを使うものを選びましょう。
- ハードウェアエンコーダ(NVIDIA NVENC):RTX 4060Tiをお持ちの場合、NVENCを選ぶことでGPUに負荷をかけずに高品質な配信が可能です。
- ソフトウェアエンコーダ(x264):もしCPUに余裕があれば、x264も選択肢ですが、GPUに任せる方が一般的に安定します。
3. ヴァロラントの設定を最適化しよう
ヴァロラントのゲーム内設定を調整することで、配信時のパフォーマンスをさらに向上させることができます。
3.1 グラフィック設定の調整
ヴァロラントのグラフィック設定は、FPSを保ちながらも配信に最適なパフォーマンスを実現するために重要です。
- 解像度:ゲームの解像度を下げることを検討してください。1920×1080から1600×900や1280×720に変更すると、フレームレートが改善されます。
- グラフィック品質:影やテクスチャの品質を下げることで、フレームレートが安定します。ヴァロラントは競技性が重視されるゲームなので、視覚的な細かい設定を犠牲にしても、動作の滑らかさを優先するのがベストです。
3.2 V-Syncとフレームレート制限
V-Syncやフレームレート制限を適切に設定することで、GPUの負荷を調整し、安定した配信を行うことができます。
- V-Sync:V-Syncはオフにしておくことをお勧めします。これにより、フレームレートが制限されるのを防ぎ、パフォーマンスが向上します。
- フレームレート制限:上限を設定しない場合、パソコンに負荷がかかりすぎてしまうことがあります。ゲーム内でフレームレート制限を設定するのが効果的です。
4. 追加のパフォーマンス改善策
さらにパフォーマンスを向上させるための追加の方法として、以下の点も検討してみてください。
4.1 ドライバーの更新
GPUやCPUのドライバーが最新でない場合、パフォーマンスが低下することがあります。最新のドライバーをインストールすることで、安定性が向上します。
4.2 バックグラウンドアプリケーションの整理
配信中に不要なバックグラウンドアプリケーションが多く立ち上がっていると、パフォーマンスが低下します。配信前に、必要のないアプリケーションは閉じておくことをお勧めします。
まとめ
ヴァロラントの配信でガクガク画面が発生する原因として、OBSの設定やヴァロラントのグラフィック設定が影響していることが多いです。これらの設定を最適化することで、よりスムーズで安定した配信が可能になります。OBSのエンコード設定やゲーム内設定を見直し、GPUのパフォーマンスを最大限に活用することが重要です。これらの改善策を試して、快適な配信環境を作りましょう。
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