3Dプリンターで製作したPLA樹脂のパーツは、積層面に段差や凹凸が残ることがあります。これらの段差を処理する方法や、塗装に使用する材料について知っておくことは、より美しい仕上がりを得るために大切です。この記事では、積層面の段差処理方法と塗装のポイントについて、具体的な手法を解説します。
1. PLA樹脂パーツの積層面段差処理方法
PLA樹脂で3Dプリントしたパーツには、積層面に目立つ段差ができることがあります。これをきれいに処理する方法にはいくつかの手段があります。最も一般的なのは、サンディング(研磨)ですが、他にもパテを使った方法があります。
サンディングは、段差を削り取って平らにする方法ですが、細かい段差を完全に除去するためには、少し手間がかかることもあります。研磨用の紙やダイヤモンド研磨パッドを使って、段階的に荒いものから細かいものへと移行しながら削るのがコツです。
2. パテを使った段差処理
パテを使った方法も有効です。エポキシパテや2成分タイプのパテ
を使用することで、積層面の段差を埋めることができます。パテを塗った後は、乾燥時間をしっかり守り、サンディングで整えていきます。
エポキシパテは比較的安価で手に入り、耐久性も高いため、3Dプリントのパーツの段差処理に最適です。ただし、XTC-3Dのような高価な製品を避けるためには、エポキシパテを使ってコストを抑えることができます。
3. 塗装の前準備とミッチャクロンの使用
段差を処理した後、塗装を行う準備が整います。PLA樹脂は、表面が滑らかでないため、塗装の前に下地処理をしっかり行うことが重要です。ここで使用するのが、ミッチャクロンなどのプライマーです。
ミッチャクロンは、プラスチックや金属など、さまざまな素材に塗装を定着させるために使われる下地剤で、3DプリントのPLAパーツにも非常に効果的です。これを塗布することで、塗料の密着性が向上し、塗装後の仕上がりが美しくなります。
4. 他の塗装方法と仕上げ
ミッチャクロンの後に塗装を行う際には、プラスチック用のスプレー塗料を選ぶと良いでしょう。スプレータイプの塗料は均一に塗布でき、手軽に塗装ができます。色を重ねる際には、軽くスプレーを重ねることで、ムラなく美しい仕上がりになります。
また、塗装後に光沢を出したい場合は、クリアコートを使用することも検討できます。クリアコートは、表面を保護し、さらに光沢感を加えるため、プロフェッショナルな仕上がりにするためには有効な手段です。
5. まとめ
PLA樹脂のパーツで積層面の段差処理を行うには、サンディングとパテを使った方法が有効です。エポキシパテを使えば、コストを抑えながらもきれいに段差を処理することができます。塗装の前には、ミッチャクロンなどのプライマーを使用して塗料の密着性を高めることが重要です。
また、塗装を行う際には、スプレー塗料やクリアコートを活用して、プロフェッショナルな仕上がりを目指しましょう。これらの方法を使えば、3DプリントしたPLAパーツを美しく仕上げることができます。
コメント