HDMIセレクターを使用して画面を切り替えた際に、デスクトップのフォルダーやウィンドウが左上に寄って小さく表示される現象に困っている方は少なくありません。この問題の原因や解決策を詳しく解説します。
なぜHDMIセレクターで画面が小さくなるのか?
HDMIセレクターを使用して画面を切り替えると、PCが新しいディスプレイとして認識するため、解像度やスケーリングが変更されることがあります。その結果、アイコンやウィンドウが左上に寄る現象が発生します。
主な原因は以下の通りです。
- 解像度の自動調整:HDMI信号が一時的に途切れることで、PCが低解像度にリセットする
- マルチディスプレイ設定の影響:セレクターによってディスプレイの優先順位が変わる
- OSの設定:Windowsのディスプレイ設定で解像度が強制的に変更される
解決策①:ディスプレイ設定を固定する
Windowsで解像度が変更されないように設定することで、この問題を回避できる場合があります。
- デスクトップを右クリックし、「ディスプレイ設定」を開く
- 「ディスプレイの解像度」を確認し、推奨設定(通常は1920×1080など)を選択
- 「このディスプレイ設定を保持する」を選択
これにより、HDMIセレクターの影響で解像度が変わるのを防ぐことができます。
解決策②:HDMIセレクターの仕様を確認する
使用しているHDMIセレクターの仕様によっては、信号のやり取りがうまくいかずに画面がリセットされることがあります。
チェックすべきポイント。
- EDID保持機能があるか:EDID(Extended Display Identification Data)を記憶できるモデルなら、解像度変更が防げる
- HDMIバージョン:4K解像度対応やリフレッシュレートの影響があるか確認
- 電源供給:USB給電式のセレクターの場合、安定した電源供給が重要
解決策③:デスクトップアイコンの自動整列をオフにする
アイコンの配置が勝手に変わるのを防ぐために、以下の設定を行います。
- デスクトップで右クリックし、「表示」→「アイコンの自動整列」のチェックを外す
- 「アイコンをグリッドに合わせる」はONのままでOK
- HDMIセレクターを切り替えた後に、アイコンが移動していないか確認
これで、セレクターの影響でアイコンの位置が変わるのを防げます。
まとめ
HDMIセレクターを使用した際に画面が小さくなる、またはアイコンが左上に寄ってしまう問題は、解像度の自動調整やOSの設定によるものが多いです。
解決策として、以下を試してください:
- Windowsのディスプレイ設定で解像度を固定する
- EDID保持機能付きのHDMIセレクターを使用する
- デスクトップアイコンの自動整列をオフにする
これらの対策を行えば、HDMIセレクターを快適に使用できるようになるでしょう。
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