オーディオインターフェースを使ってマイクを接続しているのに、パソコンに音が入力されないという問題は、設定や接続に原因があることがほとんどです。本記事では、Windows 10環境でマイクが正しく認識されない場合の対処法を詳しく解説します。
まずは基本的なチェックを行う
最初に、物理的な接続や基本設定を確認しましょう。
1. ケーブルの接続確認
オーディオインターフェース(Allen&Heath ZED10FX)とマイク(Warm Audio WA-47jr)の接続が正しく行われているかを確認してください。
- XLRケーブルがしっかり接続されているか
- オーディオインターフェースのUSBケーブルがPCに正しく接続されているか
- オーディオインターフェースの電源が入っているか
物理的な接続に問題がない場合は、次のステップに進みましょう。
2. ファンタム電源の確認
WA-47jrはコンデンサーマイクのため、ファンタム電源(+48V)が必要です。オーディオインターフェースのファンタム電源スイッチがONになっていることを確認してください。
Windows 10の設定を確認する
1. サウンド設定でデバイスを選択する
Windowsの「サウンド設定」から、オーディオインターフェースが正しく認識されているか確認します。
- 「設定」→「システム」→「サウンド」に進む
- 「入力デバイスを選択してください」でZED10FXが選ばれているか確認
- 「デバイスのプロパティ」→「入力音量」が適切なレベルに設定されているかチェック
2. サウンドコントロールパネルで録音デバイスを設定
Windowsのサウンドコントロールパネルでも設定を確認します。
- 「サウンド」設定画面で「サウンドコントロールパネル」を開く
- 「録音」タブを選択し、ZED10FXが既定のデバイスになっているか確認
- 「プロパティ」を開き、「レベル」タブで入力ゲインを調整
3. 「デバイスを聴く」のチェックを外す
「録音デバイス」→「プロパティ」→「このデバイスを聴く」にチェックが入っていると、ノイズのみが出ることがあります。このチェックを外して試してみましょう。
オーディオインターフェースの設定を確認する
1. ドライバーのインストールと更新
Allen&Heath ZED10FXの公式ドライバーが正しくインストールされているか確認しましょう。
- 公式サイトから最新のドライバーをダウンロード
- インストール後、PCを再起動して認識を確認
2. ASIOドライバーの設定
DAWソフトなどを使用する場合、ASIOドライバーが必要になることがあります。「ASIO4ALL」をインストールして試してみるのも一つの方法です。
3. オーディオインターフェースの入力チャンネルを確認
ZED10FXの出力チャンネル設定が間違っている可能性もあります。設定ソフトウェアがあれば、どのチャンネルがPCに送られているかを確認してください。
アプリケーション側の設定をチェック
使用するアプリケーション側でも、マイクの入力設定を見直しましょう。
1. ZoomやDiscordでの入力デバイスを確認
ボイスチャットアプリで音が入らない場合、以下をチェックします。
- 「設定」→「オーディオ」→「マイクデバイス」がZED10FXになっているか
- 入力音量が低すぎないか
- ノイズ抑制機能が影響していないか
2. DAWソフトでのオーディオ設定
DAW(Cubase、Ableton Liveなど)を使用する場合は、設定を見直してください。
- 「オーディオ設定」→「入力デバイス」にZED10FXが選ばれているか
- 「バッファサイズ」や「サンプルレート」が適切に設定されているか
まとめ
パソコンにマイクの入力がされない場合は、以下のポイントを順番に確認しましょう。
- 物理的な接続やファンタム電源の確認
- Windowsのサウンド設定で正しくデバイスを選択
- 「デバイスを聴く」チェックをオフにする
- オーディオインターフェースのドライバーと設定を確認
- 使用するアプリケーション側のオーディオ設定を見直す
これらの対処法を試すことで、マイクの音が正しくPCに入力されるようになるはずです。
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