Blenderで漫画用の背景・小物をモデリングする際にGPUは必要か?

パソコン

Blenderを使って漫画の背景や小物をモデリングする場合、専用のグラフィックボード(GPU)が必要かどうか悩む方も多いでしょう。特に、ローポリゴンのアタリとして使用し、テクスチャやレンダリングを行わない場合、CPU内蔵グラフィックスでも作業可能なのかが気になるポイントです。

GPUなし(CPU内蔵)でもBlenderは動作するのか?

結論から言うと、GPUなし(CPU内蔵グラフィックス)でもBlenderを使ったモデリングは可能です。しかし、作業内容やシーンの複雑さによっては、動作が遅くなることもあります。

Blenderは、「モデリング」「テクスチャリング」「レンダリング」などの用途によってGPUの必要性が変わります。今回のように、シンプルなローポリモデリングのみを行い、レンダリングをしない場合は、GPUなしでも問題なく作業できるでしょう。

GPUなしで作業する際のポイント

GPUなしでBlenderを使用する場合、スムーズな作業のために以下の点に注意しましょう。

  • ポリゴン数を抑える:ローポリゴンモデルであれば、CPU内蔵グラフィックスでも快適に動作します。
  • シェーディングモードの選択:「ワイヤーフレーム」や「ソリッド」モードを使用すると、負荷が軽減されます。
  • ビューポートの簡略化:「オブジェクトモード」で作業し、不要なエフェクトをオフにすることで処理を軽くできます。
  • メモリ使用量を管理:Blenderの「パフォーマンス設定」でメモリの消費を抑える設定を行うと、快適に動作します。

CPU内蔵グラフィックスで注意すべき点

GPUなしでBlenderを使う場合、以下の点に注意が必要です。

  • 視点操作がもたつくことがある:大量のオブジェクトや高ポリゴンのシーンでは、ビューポートの動作が遅くなる可能性があります。
  • レンダリングは基本的に遅い:レンダリングを行う場合、CPUのみで処理するため非常に時間がかかります。
  • Cyclesレンダーの利用が難しい:GPUを使用する「OptiX」や「CUDA」に対応していないため、CyclesではCPUレンダーのみが使用可能になります。

このため、基本的には「Eevee」を使用するか、作業時は「ワイヤーフレーム」や「ソリッド」モードを活用するのがおすすめです。

おすすめのPCスペック(GPUなしで使う場合)

BlenderをCPU内蔵グラフィックスで使う場合、以下のようなスペックのPCを選ぶと快適に動作しやすくなります。

  • CPU:Intel Core i5以上 または AMD Ryzen 5以上(内蔵GPUが強力なモデルがおすすめ)
  • メモリ(RAM):16GB以上(8GBでも動作するが、快適性を考えると16GBが望ましい)
  • ストレージ:SSD(HDDよりも動作が高速になる)
  • ディスプレイ:フルHD(1920×1080)以上

特に、Intelの「Iris Xe」やAMDの「Radeon Vega」などの高性能な内蔵グラフィックスを搭載したCPUを選ぶと、より快適に動作します。

GPUがある場合との違い

GPUがあると、以下の点でメリットがあります。

  • ビューポートの動作がスムーズになる
  • レンダリング速度が大幅に向上する
  • CyclesレンダーのGPUアクセラレーションが使える
  • 高ポリゴンモデルでも作業が快適

しかし、今回のようにローポリのアタリとして使用する場合は、GPUがなくても十分作業可能です。

まとめ

Blenderで漫画の背景や小物をモデリングする際、GPUなし(CPU内蔵グラフィックス)でも作業は可能です。特に、ローポリゴンのアタリとして使用し、テクスチャやレンダリングを行わない場合、大きな問題はありません。

快適に作業するためには、ポリゴン数を抑える、ビューポートの表示を軽くする、メモリを多めに確保することが重要です。可能であれば、Intelの「Iris Xe」やAMDの「Radeon Vega」などの高性能な内蔵グラフィックス搭載のCPUを選ぶと、よりスムーズな作業ができます。

GPUなしでも工夫すれば十分にBlenderを活用できるので、自分の作業環境に合わせて最適な設定を見つけていきましょう。

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