海外に長期間滞在する場合、日本の携帯番号をどう維持するかは重要なポイントです。特に、出張や留学などで定期的に日本に帰国する場合、できるだけコストを抑えつつ電話番号を維持する方法を知っておくと便利です。
日本の携帯番号を維持する理由
日本の携帯番号を保持することで、以下のようなメリットがあります。
- 銀行やクレジットカードのSMS認証を継続できる
- 日本の友人・家族との連絡手段を維持できる
- LINEやSNSのアカウントが電話番号変更の影響を受けない
- 帰国時に新しいSIMを契約する手間を省ける
長期海外滞在中の携帯契約の選択肢
日本の携帯番号を維持するためには、以下のような選択肢があります。
1. キャリアの最安プランを維持する
現在契約しているキャリアの中で、月額料金が最も安いプランに変更する方法です。
例えば、ワイモバイルでは基本料金を抑えるために「シンプルS」などの最安プラン(月額約2,000円)に変更することが可能です。ただし、5年間維持するとトータルで約12万円のコストがかかります。
2. 格安SIM(MVNO)へ乗り換え
日本の大手キャリアよりも、格安SIM(MVNO)に乗り換えることでコストを大幅に削減できます。
おすすめの格安SIMとしては以下があります。
MVNO | 最低月額料金 | 特徴 |
---|---|---|
日本通信SIM | 290円 | データなし・音声維持のみのプランが利用可能 |
IIJmio | 850円 | eSIM対応で海外からでも管理しやすい |
楽天モバイル | 0円(1GB未満) | データ使用量が1GB以下なら無料(ただし要注意) |
特に「日本通信SIM」の合理的シンプル290プランは、通話機能付きで290円/月と非常に安価です。
3. MNP転出して「着信専用」プランにする
日本の携帯番号を維持するだけなら、MNP転出(携帯電話番号ポータビリティ)を利用して、より安いプランへ移行するのもおすすめです。
例えば、FUSION IP-Phone SMARTのような050番号サービスを利用し、着信専用として維持する方法もあります。ただし、SMS認証などの問題があるため、利用用途をよく考えて選ぶ必要があります。
4. 一時的に解約し、帰国時に新たに契約する
もし「日本の番号を維持することにこだわらない」場合、一時的に解約し、帰国時に新規契約する方法もあります。
この場合、新しい電話番号になるデメリットがありますが、維持費がゼロになるメリットがあります。
年間コストを比較!最適な選択肢は?
5年間の維持コストを抑えたい場合、それぞれの選択肢を比較してみましょう。
方法 | 月額料金 | 5年間のコスト |
---|---|---|
ワイモバイル最安プラン | 2,300円 | 約138,000円 |
日本通信SIM(290円プラン) | 290円 | 約17,400円 |
IIJmio(850円プラン) | 850円 | 約51,000円 |
楽天モバイル(1GB未満) | 0円~ | 0円~(条件次第) |
一時解約→新規契約 | 0円 | 0円 |
最も安く維持するなら「日本通信SIM」がベストな選択肢です。一方で、データ通信を少しでも使いたい場合は「IIJmio」や「楽天モバイル」も検討できます。
まとめ
日本の携帯番号を維持しながら、5年間のトータルコストを抑える方法は以下の通りです。
- ワイモバイルの最安プランは維持できるが、コストが高め
- MVNO(日本通信SIMやIIJmio)に乗り換えると大幅に節約可能
- MNP転出して着信専用サービスを活用する方法もアリ
- 番号にこだわらなければ、一時解約→新規契約が最もコストゼロ
長期滞在のスタイルや利用用途に応じて、最適なプランを選びましょう。
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