Canon XK100プリンターを使用中にPGBK(顔料ブラック)が切れると、プリンターが自動的にカラーインク(シアン)を使用して印刷を続けることがあります。この動作は一部のユーザーにとっては便利ですが、カラーインクの無駄遣いになるため、これを防ぎたいと考える方も多いでしょう。
本記事では、XK100プリンターでPGBKインクが切れた際に、カラーインクが自動的に代用されるのを防ぐ方法について解説します。
1. PGBK(顔料ブラック)とBK(染料ブラック)の違い
Canonのインクジェットプリンターでは、PGBK(顔料ブラック)とBK(染料ブラック)の2種類の黒インクが使われます。
- PGBK(顔料ブラック):主にテキスト印刷向けで、耐水性・速乾性が高い。
- BK(染料ブラック):写真印刷向けで、光沢紙などに適している。
通常のモノクロ文書を印刷するときはPGBKが使われますが、PGBKが切れるとプリンターが自動的に他のカラーインク(特にシアン)を使って黒を再現しようとすることがあります。
2. PGBKインク切れ時にシアンで代用されるのを防ぐ方法
以下の設定を行うことで、PGBKが切れたときにカラーインクで代用されるのを防ぐことができます。
■ 方法1:プリンタードライバーの設定を変更する
- Windowsの「コントロールパネル」を開く。
- 「デバイスとプリンター」→「XK100プリンター」を右クリックして「印刷設定」を選択。
- 「メンテナンス」タブを開く。
- 「インクカートリッジ設定」を選択し、「モノクロインクのみ(PGBK)」に設定する。
- 「適用」→「OK」で保存。
この設定により、PGBKが切れても他のカラーインクを使用せずにエラーメッセージが表示されるようになります。
■ 方法2:プリンターの設定から変更する
- プリンター本体の電源を入れる。
- 「設定」メニューを開く。
- 「プリント設定」→「インク使用設定」に進む。
- 「ブラックインクのみ」を選択し、「OK」を押す。
この設定を行うことで、プリンターがカラーインクを使わずにPGBKだけで印刷しようとするため、代用を防げます。
3. PGBKが完全に切れた場合の対処法
上記の設定を行っても、PGBKインクが完全になくなるとプリンターは動作しなくなる可能性があります。その場合の対処法を紹介します。
■ 一時的にインクなしで印刷を続ける方法
PGBKインクが切れた際に、プリンターの「ストップ」ボタンを5秒以上長押しすると、一時的に警告を無視して印刷を続行することができます。ただし、この方法はインクカートリッジの検知を無効化するため、自己責任で行ってください。
■ 予備のPGBKカートリッジを準備する
PGBKが切れると、上記の設定をしていても最終的にはプリンターが動作しなくなります。そのため、事前に予備のインクカートリッジを用意しておくことをおすすめします。
4. まとめ
Canon XK100プリンターでは、PGBKインクが切れるとシアンや他のカラーインクで黒を再現しようとすることがあります。これを防ぐためには、以下の方法を試してみてください。
- プリンタードライバーの「インクカートリッジ設定」を「モノクロインクのみ(PGBK)」に変更する。
- プリンター本体の「インク使用設定」を「ブラックインクのみ」に設定する。
- 完全にインクが切れた場合は「ストップ」ボタンを長押しして印刷を継続することも可能(自己責任)。
- 予備のPGBKカートリッジを用意しておくと安心。
これらの方法を活用し、インクの無駄を防ぎながら効率よくプリンターを運用しましょう。
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