iPhoneを使用中に「メモリが一杯です。解消してください。」というポップアップが突然表示されることがあります。このようなメッセージが表示されると、何か問題が発生したのではないかと不安になりますよね。
しかし、このようなメッセージのほとんどは詐欺広告や偽の警告ポップアップであり、実際にiPhoneのメモリに問題があるわけではありません。
本記事では、このようなポップアップの正体や見分け方、対処法について詳しく解説します。
iPhoneに「メモリが一杯です」と表示されるのはなぜ?
iPhoneの「メモリ(RAM)」は、アプリの動作や処理を管理するための領域です。通常、AppleはiOSのメモリ管理を自動で行っているため、「メモリが一杯」という警告が公式に表示されることはありません。
つまり、「メモリが一杯」というメッセージは、悪意のあるWebサイトやアプリの広告による偽の警告である可能性が高いです。
1. Apple公式の警告ではない
iPhoneが本当にストレージ不足(内部容量が足りない)になった場合は、「iPhoneのストレージがほぼいっぱいです」という公式のメッセージが設定アプリ内に表示されます。しかし、「メモリが一杯です」という通知はAppleの公式メッセージではありません。
2. 悪意のある広告やフィッシング詐欺の可能性
「メモリがいっぱいです」といったメッセージは、不正なWeb広告によって表示されることがあります。これは、ユーザーを不安にさせて、不要なアプリをダウンロードさせたり、個人情報を入力させたりすることを目的としています。
3. クリックすると危険な場合も
「設定ボタンを押してください」と促すメッセージが表示されても、タップしないようにしましょう。偽のアプリをインストールさせるリンクに誘導される可能性があります。
詐欺ポップアップの見分け方
以下の特徴に当てはまる場合は、偽の警告ポップアップである可能性が高いです。
- 「メモリが一杯」などApple公式ではないメッセージが表示される
- 画面の一部にカウントダウンが表示され、急いで対処するよう促す
- 「設定を押してください」と特定の操作を誘導する
- 「○○アプリをインストールすると解決する」といった文言がある
Appleの公式メッセージでは、特定のアプリをインストールするよう促すことはありません。そのため、このようなポップアップが表示された場合は詐欺の可能性が高いと考えてください。
詐欺ポップアップが表示されたときの対処法
もし、「メモリが一杯です」といったメッセージが表示された場合、以下の手順で安全に対処しましょう。
1. そのまま閉じる
ポップアップが表示された場合は、何もタップせずに「×」ボタンや「キャンセル」ボタンを押して閉じましょう。
2. SafariやChromeの履歴を削除する
このようなメッセージは、特定のWebサイトを訪れたときに表示されることがあります。履歴を削除することで、再発を防ぐことができます。
iPhoneのSafariの履歴を削除する方法。
- 設定アプリを開く
- 「Safari」をタップ
- 「履歴とWebサイトデータを消去」を選択
3. iPhoneを再起動する
ポップアップが消えない場合は、iPhoneを再起動することで強制的に閉じることができます。
iPhoneの再起動方法:
- iPhone SE(第2世代)・iPhone 8以降:音量ボタンとサイドボタンを同時に長押し→スライドで電源オフ
- iPhone SE(第1世代)・iPhone 7以前:サイドボタンを長押し→スライドで電源オフ
4. セキュリティ設定を確認する
もし心配なら、iPhoneのポップアップブロック機能を有効にしておくのもおすすめです。
ポップアップをブロックする方法:
- 設定アプリを開く
- 「Safari」を選択
- 「ポップアップをブロック」をオンにする
まとめ
iPhoneに「メモリが一杯です。解消してください。」というメッセージが表示された場合、詐欺広告や偽の警告ポップアップの可能性が高いです。
Appleの公式メッセージではないため、絶対にタップせず、ポップアップを閉じた後、履歴を削除する・iPhoneを再起動する・ポップアップブロックを設定するなどの対策を行いましょう。
万が一、怪しいアプリをインストールしてしまった場合は、すぐに削除し、Apple IDのセキュリティを確認してください。
安全にiPhoneを使うためにも、不審なメッセージには十分注意しましょう!
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