ゲーム配信や動画編集を快適に行うための自作PCを考える際、コストパフォーマンスと拡張性のバランスが重要です。特に、APEXをFHD低設定で300fps張り付きでプレイしながら配信する環境を整えるには、適切なパーツ選定が必要になります。
この記事では、コスパ重視の白PC構成を軸に、メモリやSSDの選び方、パーツの組み合わせの最適化について詳しく解説します。
APEX配信向けPC構成のポイント
今回の構成では、APEXの配信を主な用途とし、FHD低設定で安定して300fpsを維持することを目標としています。さらに、動画編集や画像編集にも対応できるよう、バランスの取れたパーツ選定が求められます。
【CPU】Ryzen 7 9700Xの選択は妥当か?
Ryzen 7 9700Xは8コア16スレッドの高性能CPUで、ゲームと配信の両立に適しています。APEXのようなFPSゲームでは、GPU性能が重要視されるものの、配信を同時に行う場合は高クロックのマルチスレッドCPUが有利です。
しかし、消費電力が高めで発熱も大きいため、Deepcool AG400の空冷クーラーで冷却が十分かどうかが懸念点です。水冷クーラー(240mm以上)も検討すると安心です。
【メモリ】KF552C36BWEK2-64(64GB)は適切か?
64GBのメモリは、配信・動画編集を考慮すると適切な選択ですが、OCメモリであることに注意が必要です。
- このメモリ(Kingston Fury Beast)は、XMP(Intel用)/EXPO(AMD用)プロファイルを適用することでDDR5-5200動作が可能
- EXPO対応のASRock X670E Steel Legendなら問題なく動作するはず
- ただし、EXPO設定をBIOSで有効にする必要がある
BIOS設定に自信がない場合は、ネイティブ動作のDDR5-5200や5600MHzのメモリを選ぶのも手です。
【SSD】Western Digital 2TB PCIe Gen4は十分?
このSSD(WDS200T3X0E-EC)は、PCIe Gen4対応の高性能モデルで、APEXや動画編集用としては十分な速度を備えています。
一方、Gen5 SSDの選択肢もありますが、現状では価格が高く、発熱対策も必要なため、コスパを重視するならGen4で十分です。
また、発熱を抑えるために、マザーボードのM.2スロットに専用ヒートシンクがあるか確認しましょう。
【GPU】RTX 5070 Tiの予定は適切か?
RTX 5070 Ti(未発売)は、最新世代のミドルハイクラスGPUと予想され、FHDで300fps張り付きプレイに十分な性能を持つと考えられます。
ただし、発売時の価格や性能が明確になるまでは、RTX 4070 Ti SUPERやRTX 4080などの既存モデルも選択肢として検討する価値があります。
【電源】MSI MAG A850GL PCIE5 WHITEは十分か?
850Wの80PLUS GOLD電源は、RTX 5070 TiクラスのGPUを運用するには十分なスペックです。
ただし、将来的により高性能なGPUにアップグレードする可能性がある場合は、1000Wクラスの電源も選択肢に入れるとよいでしょう。
白PCを作る際のポイント
コスパを重視しつつ白PCを構築する場合、見た目と性能の両方を考慮する必要があります。
- ホワイトカラーのケース・ケーブル・クーラーを統一する
- RGBライティングの調整で白系統の発光を設定する
- ホワイトパーツの価格が高いことを考慮し、バランスを取る
例えば、DeepcoolのLS720ホワイト(水冷)やLian LiのUni Fan SL120 V2を組み合わせると、見た目と冷却性能を両立できます。
今後のアップグレードを考慮した構成の最適化
自作PCは長く使うことを前提に設計することが重要です。特に今回の構成では「3~4年程度快適に使いたい」とのことなので、以下の点も考慮するとよいでしょう。
- メモリは32GB×2の構成にしておくと将来のアップグレードが容易
- ストレージは将来的に追加できるよう、空きM.2スロットがあるか確認
- 冷却性能を考え、エアフローの良いケース選びをする
ASRock X670E Steel LegendはM.2スロットが豊富なので、将来のストレージ追加にも対応しやすい点はメリットです。
まとめ:コスパ重視のAPEX向け白PC構成はこれで決まり!
今回の構成は、APEXをFHD低設定で300fps張り付きプレイしつつ、配信や動画編集にも対応できるバランスの取れた白PCです。
- CPUはRyzen 7 9700Xで高いマルチスレッド性能を確保
- メモリは64GBで配信・編集にも十分だが、EXPO設定が必要
- SSDはGen4の高性能モデルで問題なし(Gen5は不要)
- RTX 5070 Tiの性能次第ではRTX 4070 Ti SUPERも検討
- 850W電源は十分だが、アップグレードを考えるなら1000Wも視野に
見た目にもこだわりたい場合は、クーラーやファンの選定も考慮すると、さらに満足度の高いPCになるでしょう。自作PCを楽しみながら、快適なゲーミング環境を構築してください!
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