5~6年前に購入したプリンターを長期間使用せずに放置していた場合、インクが固まってしまい、ノズルクリーニングを繰り返しても改善しないことがあります。このような状況では、修理を検討するべきか、それとも新しいプリンターに買い替えるべきか迷うところです。本記事では、インク詰まりを解消する方法と、修理・買い替えの判断基準について詳しく解説します。
長期間放置でインクが固まる理由
インクジェットプリンターは、インクが液体の状態でノズルを通過することで印刷を行います。しかし、長期間使用しないと以下のような原因でインクが固まり、目詰まりが発生します。
- ノズル内のインクが蒸発し、固形化する
- カートリッジ内のインクが劣化し、粘度が高くなる
- ホコリがノズル部分に付着し、インクの流れを妨げる
特に、エントリーモデルのプリンターはクリーニング機能が強力ではないため、詰まりが発生すると解消が難しくなります。
インク詰まりを解消する方法
ノズルクリーニングを繰り返しても改善しない場合、以下の方法を試してみてください。
① ノズルクリーニングを複数回実行
通常、3~5回ほど連続でクリーニングを行うことでインクが流れ始めることがあります。ただし、過剰に行うとインクを大量に消費するため、注意が必要です。
② ノズルを蒸気やお湯で温める
ノズル部分に詰まったインクを溶かすために、ティッシュにぬるま湯を含ませてノズル部分を拭く方法があります。市販のクリーニング液を使うのも効果的です。
③ インクカートリッジを交換する
古いカートリッジではインク自体が劣化している可能性があります。新品のインクカートリッジを装着し、再度クリーニングを実行すると改善することがあります。
④ 専用のクリーニングキットを使う
ノズルクリーニング専用の洗浄液や、シリンジ(注射器のようなもの)を使って詰まりを溶かす方法もあります。特に、ヘッド一体型ではないプリンターの場合は、これらのクリーニングツールが有効です。
修理 vs 買い替え|どちらが得か?
上記の方法を試しても改善しない場合、修理に出すか、新しいプリンターを購入するかの選択になります。それぞれの判断基準を見てみましょう。
① 修理する場合
プリンターのメーカー修理費用は、エントリーモデルで5,000~15,000円程度、高性能モデルでは20,000円以上かかることがあります。以下の条件に当てはまる場合は修理を検討できます。
- 購入後3年以内で保証期間が残っている
- インクの互換性が高いモデルで、ランニングコストを抑えたい
- 上位モデルのプリンターで、長く使いたい
② 買い替える場合
最近のインクジェットプリンターは、エントリーモデルであれば1万円以下から購入可能です。以下の条件に当てはまる場合は買い替えを検討すると良いでしょう。
- 5年以上使用している
- インク代が高く、新しい機種の方がランニングコストが安い
- 印刷品質や速度を向上させたい
おすすめの買い替え機種
買い替えを検討する場合、用途に応じた選び方が重要です。
用途 | おすすめ機種 | 特徴 |
---|---|---|
文書印刷メイン | ブラザー DCP-J928N-W/B | インクコストが安い |
写真印刷重視 | エプソン EW-452A | 高画質の写真印刷が可能 |
コンパクトなモデル | キャノン TS5430 | 省スペース設計 |
ビジネス用途 | HP OfficeJet Pro 8025 | 高速印刷が可能 |
まとめ
プリンターのインク詰まりは、以下のような方法で解決できる可能性があります。
- ノズルクリーニングを繰り返す
- 温めたり、クリーニングキットを使う
- インクカートリッジを交換する
しかし、5年以上使用したエントリーモデルは、修理よりも買い替えがコスパ的に有利な場合が多いです。新しいプリンターを選ぶ際は、用途に合わせて最適な機種を選びましょう!
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