外付けSSDからメインSSDに大容量のファイルを移動した後、PCが正常に起動しなくなった場合、いくつかの原因が考えられます。特に、メインSSDの空き容量が不足していた可能性が高く、OSの動作に支障をきたしているかもしれません。本記事では、問題の原因と対処方法を解説します。
起こりうる原因
今回のような症状が発生する主な原因は以下の通りです。
- メインSSDの空き容量不足 – OSが正常に動作するための空き容量がなくなり、起動に失敗している。
- ファイル転送時のシステムエラー – 転送途中でシステムがクラッシュし、重要なファイルが破損した可能性がある。
- SSDの負荷増加による不安定化 – 一時的に負荷がかかり、OSの起動に問題が生じている。
対処方法
1. セーフモードで起動する
まず、Windowsのセーフモードで起動し、不要なファイルを削除することで空き容量を確保します。
- PCの電源を入れた後、電源ボタンを長押しして強制終了します。
- これを3回繰り返すと、自動修復モードが表示されます。
- 「詳細オプション」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「セーフモードを有効にする」を選択。
- セーフモードが起動したら、不要なファイルを削除して空き容量を確保する。
2. ディスクの空き容量を確保する
セーフモードまたはWindows回復環境(WinRE)でアクセスできる場合、不要なファイルを削除します。
- 一時ファイルを削除(
ディスククリーンアップ
を実行) - ダウンロードフォルダ内の不要なファイルを削除
- 外付けSSDに移動可能なデータを戻す
3. コマンドプロンプトで修復
Windows回復環境(WinRE)に入り、コマンドプロンプトを使用して修復を試みます。
- 「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を選択
- 以下のコマンドを入力し、ディスクエラーを修正:
- 修復が完了したら、PCを再起動
chkdsk C: /f /r
4. 最終手段:Windowsを再インストール
上記の方法でも改善しない場合、Windowsのクリーンインストールを検討する必要があります。
- 別のPCでWindows 10/11のインストールメディアを作成
- USBメディアから起動し、「PCを初期状態に戻す」を選択
- 必要に応じてデータをバックアップし、OSを再インストール
まとめ
外付けSSDから大容量ファイルを移動した後にPCが起動しなくなる場合、以下の方法を試しましょう。
- セーフモードで起動し、不要なファイルを削除
- ディスククリーンアップで空き容量を確保
- コマンドプロンプトでエラー修復
- 最終手段としてWindowsを再インストール
SSDの空き容量を常に10GB以上確保し、システムが安定して動作できる環境を整えることが重要です。
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