Western DigitalのSN850X(2TB)は高性能なM.2 NVMe SSDとして人気がありますが、その反面、発熱が大きいという声も少なくありません。特に、高速なGen4 SSDは、アイドル時でも温度が高めになりやすいため、適切な冷却対策が求められます。
SN850Xの発熱問題と冷却の必要性
SN850XはPCIe 4.0(Gen4)に対応しており、最大7,300MB/sの読み込み速度を誇ります。この高性能に伴い、発熱量も多く、特に負荷がかかると70℃以上に達することもあります。
1. 一般的な発熱状況
- アイドル時: 45~55℃
- 負荷時: 70~80℃(ヒートシンクなしの場合)
- 適切な冷却時: 50~65℃
70℃を超えるとサーマルスロットリング(性能低下)が発生する可能性があり、これを防ぐための冷却が重要です。
B650 PG LightningのM.2ヒートシンクで冷却可能か?
B650 PG LightningはGen5対応のM.2スロットを備えていますが、SN850XはGen4のSSDです。したがって、ヒートシンクの冷却性能がどの程度影響するのかがポイントになります。
1. ヒートシンクの特徴
- 標準で付属するM.2ヒートシンクは比較的大きめ
- サーマルパッドが付いており、放熱性能を向上
- マザーボード全体のエアフロー次第で効果が変わる
結論として、B650 PG Lightningのヒートシンク単体でもある程度の冷却効果は期待できますが、エアフローが悪いケースでは追加対策が必要になる場合があります。
追加でできる冷却対策
SN850Xの温度を抑えるために、以下の方法を検討するのも有効です。
1. 追加のM.2ヒートシンクを使用
- 純正ヒートシンクよりも大型のサードパーティ製ヒートシンクを使用
- 銅製やアルミ製のヒートシンクは放熱効果が高い
- 冷却ファン付きのM.2クーラーも選択肢
2. PCケース内のエアフローを最適化
- フロントとリアのファンを適切に配置し、空気の流れを作る
- GPUの熱がこもらないように排気を強化
- エアフローの良いケースを選ぶ
3. サーマルパッドの交換
付属のサーマルパッドを高品質なもの(例: Gelid、Thermal Grizzly製)に交換すると、放熱性能が向上する可能性があります。
まとめ
SN850Xは高性能なSSDであるがゆえに発熱が大きく、適切な冷却対策が必要です。B650 PG LightningのM.2ヒートシンクはある程度の冷却効果が期待できますが、PCケース内のエアフローや追加ヒートシンクを活用することで、さらに温度を安定させることが可能です。
- マザーボード付属のヒートシンクだけでもある程度冷却可能
- 負荷時の温度上昇を抑えたい場合は、追加ヒートシンクやエアフロー改善を検討
- サーマルパッドの交換や冷却ファンの活用も選択肢の一つ
快適なPC環境を維持するために、しっかりと冷却対策を講じましょう!
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