アナログレコードの魅力はその温かみのある音質ですが、特定の楽器の音がこもって聞こえることがあります。特にピアノの高音をよりクリアにしたい場合、ターンテーブル、カートリッジ、アンプ、スピーカーの調整を行うことで改善できる可能性があります。本記事では、低予算でできる解決策を解説します。
レコードの音質を左右する主な要因
レコード再生の音質に影響を与える要因には、以下のようなものがあります。
- ターンテーブルの調整(水平設置や針圧の調整)
- カートリッジ・針の状態(交換の必要性)
- フォノイコライザーの有無(アンプとの相性)
- スピーカーの配置(反響や角度の最適化)
低予算でできる改善策
1. ターンテーブルの水平設置を確認
ターンテーブルが水平でないと、針のトレースが不安定になり、高音が不明瞭になることがあります。水準器(1000円程度で購入可能)を使用して、水平を確認してください。
2. 針圧の調整
針圧が適切でないと、音のバランスが崩れます。DENON DP-10Fの針圧を確認し、カートリッジの推奨範囲内に設定してください。DL-65の場合、適正針圧は1.5〜2.5gが推奨されます。
3. カートリッジの交換を検討
DL-65は古いカートリッジのため、交換することで音質が向上する可能性があります。低予算で交換するなら、以下のカートリッジがおすすめです。
- Audio-Technica AT-VM95E(約7000円):バランスの取れた音質
- Ortofon 2M Red(約15000円):高音域がクリアに響く
4. フォノイコライザーの追加
YAMAHA DSP-AX1500にはフォノイコライザーが内蔵されていない可能性があります。その場合、外部フォノイコライザーを導入すると音質が改善されることがあります。おすすめは以下のモデルです。
- BEHRINGER PP400(約4000円)
- Pro-Ject Phono Box(約10000円)
5. スピーカーの配置を見直す
JBL Control1Xtremeは良質なスピーカーですが、設置方法によって音の印象が変わります。
- 壁から少し離して設置(低音のこもりを防ぐ)
- ツイーターの位置を耳の高さに合わせる(高音の抜けを良くする)
- スピーカーを内向きに少し角度をつける(音像を明瞭にする)
まとめ
レコードの高音をクリアにするためには、ターンテーブルの調整、カートリッジの交換、フォノイコライザーの導入、スピーカーの配置の見直しが効果的です。低予算でもできる改善策を実施し、より良い音質でレコードを楽しんでください。
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