自宅やオフィスでファックスを利用する際に、「ルーターが1階にあり、2階でファックスを使いたい」といった状況に直面することがあります。このような場合、無線でファックスを送受信できる方法があるのか気になるところです。
ファックスを無線で利用することは可能?
基本的に、従来のファックス機はアナログ電話回線を使用するため、直接Wi-Fiや無線LANに接続することはできません。しかし、いくつかの方法を活用することで、ファックスを無線化することが可能です。
以下の方法を検討することで、2階でファックスを利用できるようになります。
方法1:無線LAN対応のファックス機を使用する
最近のファックス機の中には、無線LAN対応モデルがあり、Wi-Fiを通じてインターネット経由でファックスを送受信できます。これらの機種では、光電話ルーターと直接接続する必要がなく、2階で使用することが可能です。
例えば、以下のような機種があります。
- ブラザー「MFC-J998DN」
- エプソン「PX-M650F」
- キヤノン「TR9530」
これらのファックス複合機は、インターネットファックス機能を備えているため、無線環境でも利用可能です。
方法2:無線LANアダプターを使用する
もし既存のファックス機をそのまま使いたい場合は、無線LANアダプター(Wi-Fi子機)を利用することで、無線環境でファックスを使えるようになります。
例えば、以下のようなデバイスを活用することで、無線化が可能です。
- 無線LANコンバーター(TP-Link RE650、BUFFALO WLI-UTX-AG300など)
- Wi-Fi対応のVoIPアダプター(Grandstream HT802 など)
これらを使用することで、ファックス機を無線ネットワークに接続し、ルーターがある1階までケーブルを延ばさなくても利用できます。
方法3:光電話対応の無線子機を導入する
光電話対応の無線子機(例えば「ひかり電話アダプター」)を利用することで、1階にあるルーターと2階のファックス機を無線で接続することができます。
主要な通信事業者が提供している無線アダプターの例。
- NTT「ひかり電話対応無線アダプター」
- ソフトバンク「おうちのでんわ無線アダプター」
これらの機器を利用することで、光電話回線とファックス機を無線で接続し、2階でもファックスを利用できるようになります。
方法4:インターネットファックス(eFaxなど)を活用する
もう一つの選択肢として、インターネットファックス(eFaxなど)を利用する方法があります。これは、従来の電話回線を使わず、メールやクラウド経由でファックスを送受信する仕組みです。
代表的なインターネットファックスサービス。
これらのサービスを利用すると、ファックス機を必要とせず、スマートフォンやパソコンからファックスを送受信できるため、無線化に最適です。
まとめ
ファックスを2階で無線化して利用する方法はいくつかあります。状況に応じて、最適な方法を選びましょう。
- 無線LAN対応のファックス機を導入する
- 無線LANアダプターを利用する
- 光電話対応の無線子機を使う
- インターネットファックスを活用する
特に、インターネットファックスは回線不要で使えるため、最も手軽な選択肢です。
自宅やオフィス環境に合った方法を選んで、快適にファックスを利用しましょう!
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