自作PCを組み立てた際に電源を入れても全く反応しない場合、いくつかの原因が考えられます。本記事では、電源が入らないときのチェックポイントと解決策を詳しく解説します。
まずは基本的なチェックから
パソコンが起動しない場合、まずは以下の基本的なポイントを確認しましょう。
- 電源コードが確実に差し込まれているか(コンセントとPC両方)
- 電源ユニットのスイッチが「I」になっているか
- 電源タップが正常に機能しているか(他の機器を挿してテスト)
- ケースの電源ボタンが正しく接続されているか
マザーボードの通電を確認する
電源を入れてもマザーボードのLEDが点灯しない場合、以下の点を確認してください。
- 24ピンのATX電源コネクタがしっかり差し込まれているか
- CPU補助電源(4ピンまたは8ピン)が接続されているか
- 電源ユニットが通電しているか(他のPCやデバイスで動作確認)
- 別の電源ユニットを使ってテスト(可能であれば)
ショートの可能性を疑う
マザーボードがケースに正しく取り付けられていないと、ショートが発生し、電源が入らないことがあります。
- マザーボードのスタンドオフ(スペーサー)が適切に配置されているか確認
- 余計な金属部品がケースと接触していないか確認
- マザーボードをケースから外し、最小構成(CPU、メモリ、電源のみ)で動作テスト
最小構成でのテスト
PCのトラブルシューティングでは、最小構成でのテストが有効です。
- CPUとCPUクーラー
- 1枚のメモリ
- 電源ユニット
- マザーボード
これらをケース外で接続し、電源を入れて動作するか確認してみてください。
電源ユニットの動作確認
電源ユニットが故障している可能性もあります。以下の方法でチェックできます。
ペーパクリップテスト(自己責任)
ATX電源の動作を確認する簡単な方法です。
- 電源ユニットの24ピンコネクタを見つける
- 緑色のワイヤーと黒色のワイヤー(GND)をペーパクリップで接続
- 電源ユニットのスイッチを入れる
- ファンが回れば通電している
もしファンが回らない場合、電源ユニットが故障している可能性があります。
メモリの挿し直し
メモリが正しく挿入されていないとPCが起動しないことがあります。
- メモリを一度抜いて挿し直す
- 別のスロットに挿してみる
- 1枚ずつ試してみる
CMOSクリアを試す
BIOSの設定に問題がある場合、CMOSクリアを試すと改善する可能性があります。
- マザーボードのCMOSクリアジャンパーをショート
- CMOS電池を取り外し、5分ほど放置してから戻す
まとめ
パソコンが起動しない原因はいくつか考えられますが、以下の手順でトラブルシューティングを行うと解決しやすくなります。
- 電源の接続を再確認する
- マザーボードの通電を確認
- ショートの可能性をチェック
- 最小構成でテスト
- 電源ユニットの動作確認
- メモリの挿し直し
- CMOSクリアを試す
これらの方法を試しても改善しない場合は、パーツの故障の可能性が高いため、個別に交換やサポートに問い合わせることをおすすめします。
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