Googleアプリを開いた際に『通常と異なるトラフィックが検出されました』と表示されることがあります。このメッセージは、Googleが不審なアクセスを検知した際に表示するものですが、特定の環境下では正常な使用でも表示されることがあります。
『通常と異なるトラフィック』とは?
Googleは、短期間で大量のリクエストが送信されたり、異常なネットワークパターンが発生した際に「通常と異なるトラフィック」と判断します。これにより、一部のユーザーが一時的にGoogleの検索やサービスにアクセスできなくなることがあります。
実家Wi-Fiでのみ発生する原因
自宅のWi-Fiでは問題が発生しないのに、実家のWi-Fiでのみこのメッセージが出る場合、いくつかの原因が考えられます。
1. 共有IPアドレスの影響
多くの家庭用Wi-Fiは、プロバイダのネットワーク設定により、多くのユーザーが同じIPアドレスを共有していることがあります。特に実家で多くのデバイスが接続されている場合、他のデバイスがGoogleの検索やAPIに頻繁にアクセスしていると、Googleが不審なトラフィックと判断することがあります。
2. VPNやプロキシの使用
実家のWi-FiにVPNやプロキシが設定されている場合、Googleがそれを匿名の大量トラフィックと認識し、警告を表示する可能性があります。特に、海外のVPNサーバーを経由している場合に起こりやすいです。
3. ルーターの設定や異常なトラフィック
ルーターが古く、正常に動作していない場合や、他のデバイスがボットやマルウェアによって不審なトラフィックを発生させていると、Googleが警告を出すことがあります。
4. 過去の不正アクセスの影響
もし実家のWi-Fiが過去にスパム行為や大量検索を行った履歴があると、GoogleがIPアドレスを「不審」と判断し、一時的に制限をかけている可能性もあります。
対処法
このエラーメッセージが出た場合、以下の方法で解決を試みることができます。
1. CAPTCHAの入力
Googleが表示する「私はロボットではありません」などのCAPTCHA認証を入力すると、一時的に制限が解除されます。これを行った後、しばらく待つと通常通り検索が可能になります。
2. Wi-Fiを再接続する
Wi-Fi接続を解除し、再度接続することでIPアドレスが更新され、問題が解決することがあります。特に、モバイルデータ(4G/5G)に切り替えて試すと、Wi-Fiが原因かどうかを判別できます。
3. ルーターを再起動する
ルーターの電源を切り、5分ほど待ってから再起動することで、IPアドレスの変更やネットワークのリフレッシュが行われ、問題が解決することがあります。
4. VPNやプロキシをオフにする
もしVPNやプロキシを使用している場合、それをオフにしてGoogleにアクセスしてみてください。特に、無料VPNを使用しているとGoogleにブロックされることがあるため注意が必要です。
5. GoogleのキャッシュとCookieを削除する
GoogleアプリやChromeのキャッシュとCookieを削除すると、一部の問題が解決することがあります。
- 「設定」→「アプリ」→「Google」→「ストレージ」→「キャッシュを削除」
- Chromeの場合:「設定」→「プライバシー」→「閲覧履歴データの削除」
6. ISP(インターネットプロバイダ)に問い合わせる
もし上記の方法で解決しない場合、実家のインターネットプロバイダに問い合わせて、IPアドレスのリセットや設定変更ができるか確認してみてください。
まとめ
『通常と異なるトラフィックが検出されました』のエラーメッセージは、不正アクセスや大量の検索を検出した際にGoogleが警告するものですが、Wi-Fi環境によっては正常な使用でも表示されることがあります。
実家のWi-Fiでのみ発生する場合は、「ルーターの再起動」「VPNやプロキシのオフ」「Googleのキャッシュ・Cookieの削除」を試してみるのがおすすめです。
それでも解決しない場合は、モバイルデータに切り替えてアクセスするか、プロバイダに問い合わせてみましょう。
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