REGZAのテレビで録画した番組を、新しい外付けHDDに移行したい場合、通常のPCでのデータコピーとは異なり、特殊な手順が必要です。
本記事では、REGZAの録画データの特性、新しいHDDへの転送(ダビング)の方法、そして注意点について詳しく解説します。
REGZAで録画したHDDの特性
REGZAのテレビで録画したHDDは、以下のような特徴があります。
- HDDはテレビごとに暗号化される:他のテレビやPCに接続しても認識できず、フォーマットを求められる。
- 録画データはコピーではなく「ムーブ(移動)」のみ可能:HDD間の移動は基本的にREGZAの機能を使用する必要がある。
- 録画データは特定のHDDと紐づけられる:HDDを交換すると、そのままデータを引き継ぐことはできない。
そのため、PCを使って直接データをコピーすることはできず、REGZAのダビング機能を利用する必要があります。
REGZAのHDD録画番組を新しいHDDへ転送する方法
REGZAには「SeeQVault対応HDD」または「LANダビング機能」を利用して録画データを移行する方法があります。
方法1:SeeQVault対応HDDを使う
REGZAでは通常、録画データはHDDごとに暗号化されるため、新しいHDDへのコピーはできません。しかし、SeeQVault(シーキューボルト)対応のHDDを使用すれば、録画データを引き継ぐことが可能です。
SeeQVault対応HDDを利用する手順:
- 新しいHDDがSeeQVault対応か確認する(対応HDDでないと移行できない)。
- REGZAの「HDD設定」から新しいHDDを登録する。
- 「録画リスト」から番組を選択し、「ダビング(ムーブ)」を選択する。
- SeeQVault対応HDDに録画データを移行する。
ただし、SeeQVault対応HDDを利用しても、すべての録画データが移行できるわけではなく、一部の番組(特にコピープロテクトがかかっているもの)は移動できないことがあります。
方法2:LANダビングを利用する
LANダビング機能を使うことで、REGZAの録画データを別のHDDに転送することが可能です。
LANダビングの手順:
- テレビとHDDをLAN接続し、同じネットワーク内に配置する。
- 「ネットワーク設定」からLANダビングを有効にする。
- 「録画リスト」から対象の番組を選択し、「ダビング」を実行する。
LANダビングを利用する場合、新しいHDDもREGZA対応のものである必要があります。また、HDDによっては対応していないものもあるため、事前にメーカーの仕様を確認してください。
転送時の注意点
HDDの転送を行う際には、以下の点に注意しましょう。
- ダビングは「コピー」ではなく「ムーブ」:転送後は元のHDDからデータが消えるため、誤って削除しないように注意する。
- SeeQVault対応HDDでないと別のテレビで視聴不可:通常のHDDにダビングすると、元のテレビでしか再生できない。
- HDDのフォーマット形式はREGZA専用:新しいHDDをPCでフォーマットすると、REGZAでは使用できなくなる。
- 一部の番組はダビング制限がある:地デジやBSの録画番組にはコピープロテクトがかかっていることがあるため、すべての番組が移行できるわけではない。
HDDの選び方
REGZAの録画データを安全に保存するためには、適切なHDDを選ぶことが重要です。
おすすめのHDDの条件
- SeeQVault対応HDD:録画データを別のREGZAテレビに引き継ぐ場合は必須。
- USB 3.0対応:データ転送速度が速く、スムーズに録画・再生できる。
- 耐久性の高いモデル:24時間稼働する「AV用途対応」のHDDがおすすめ。
おすすめのHDDメーカー
- バッファロー HDV-SQシリーズ(SeeQVault対応)
- アイ・オー・データ AVHD-AUTBシリーズ
- 東芝 CANVIOシリーズ(テレビ録画対応)
まとめ
REGZAのHDDに録画した番組を新しいHDDに転送する場合、PCで直接コピーすることはできません。
移行するには、SeeQVault対応HDDを使用するか、LANダビング機能を活用する必要があります。ただし、録画番組によってはダビング制限があるため、すべてのデータを移行できるわけではありません。
HDDを選ぶ際は、REGZA対応かどうかを確認し、データの引き継ぎをスムーズに行いましょう。
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