PCが起動しない、またはBIOS画面が表示されない問題は、組み立て作業やパーツの互換性、設定ミスなど様々な要因で発生します。このような問題に直面した場合、原因を特定することが重要です。本記事では、TUF GAMING B650M-E WIFIと9700Xを使用している場合に発生しがちなBIOSが映らない問題の原因と解決方法について詳しく解説します。
BIOS画面が映らない原因の確認
PCを最小構成で組んだ際にBIOS画面が表示されない場合、まず疑うべきは電源供給の問題や接続不良です。例えば、CPUやメモリの取り付けミス、または電源ケーブルがしっかりと接続されていない場合、PCが起動しないことがあります。
さらに、CMOSクリアやBIOSのフラッシュバック失敗なども問題を引き起こす原因となります。特に、BIOSフラッシュバックを試みる際に失敗した場合、正しいファイルや手順が使用されていない可能性があります。
最小構成での接続確認と手順
最小構成を試みる際には、必要最小限のパーツ(CPU、メモリ1枚、電源)だけを接続し、BIOS画面が表示されるかどうかを確認します。この際、グラフィックカードを取り外し、オンボードグラフィックスを使用して起動を試みるとよいでしょう。
次に、メモリのスロットやCPUが正しく取り付けられているか再確認します。メモリスロットはA1スロットに挿すことが推奨されており、もし異なるスロットに挿している場合、起動に影響を与える可能性があります。
ショートの可能性とその対応策
一度、PCを起動した際に固定金具を下ろすことで電源が入った経験があるとのことですが、この場合、ショートの可能性も考慮する必要があります。マザーボードの取り付け時にショートが発生していると、PCが正常に起動しないことがあります。
この問題を解決するためには、マザーボードの取り付け位置やネジの状態を確認し、過剰な圧力がかかっていないか、接触部分が短絡していないかをチェックします。また、ネジを過剰に締めすぎないよう注意が必要です。
電源の確認と接続不良の修正
電源が正常に供給されているかも重要なチェックポイントです。24pinと8pinの接続がしっかり行われていないと、PCは起動しません。電源ケーブルが正しく接続されていることを確認し、ケーブルの断線や接触不良がないかも確認します。
また、グラボに補助電源を接続しても映像が出力されない場合、補助電源の接続に問題がある可能性もあります。補助電源がしっかりと接続されていること、また電源ユニットが十分な出力を提供していることを再確認しましょう。
BIOSフラッシュバックの失敗と修正方法
BIOSのフラッシュバックを試みて失敗した場合、フラッシュするファイルが誤っている、または手順が正しくない可能性があります。正しいBIOSファイルをダウンロードし、USBドライブに適切に書き込む必要があります。USBドライブはFAT32形式でフォーマットし、BIOSのファイル名をマザーボードの取扱説明書に従って変更してください。
フラッシュバック手順はマザーボードのマニュアルに記載されているので、それに従って再度試みましょう。失敗を繰り返すことで、マザーボードにダメージを与えることがあるため、注意が必要です。
まとめ
BIOS画面が映らない問題は、様々な原因が考えられます。電源の接続不良、ショート、BIOSフラッシュバックの失敗、メモリやCPUの取り付けミスなどが影響している場合があります。最小構成での接続確認や電源供給の見直し、BIOSフラッシュバックの再実施を試みることで、問題を解決できる可能性があります。
これらの手順を順に試し、問題の原因を特定することが重要です。問題が解決しない場合は、他のパーツ(例えば、CPUやマザーボード)の交換を検討するのも一つの方法です。
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