パソコンのM.2 SSDは非常に高速で、データの読み書き速度が優れたストレージですが、使用時間が長くなるとどうしても劣化していきます。特に2017年頃に購入したような製品では、性能低下や読み取り速度の遅延が現れることも。この記事では、M.2 SSDの寿命について、そして交換する際に選ぶべき製品を紹介します。
M.2 SSDの耐久性と寿命について
M.2 SSDは、高速で効率的なストレージを提供しますが、使用するうちにデータの書き込み回数が増えることで寿命が縮まります。特にNANDフラッシュメモリを使用しているため、書き込みが多いとセルが劣化し、最終的には故障する可能性があります。
一般的に、SSDの寿命は書き込み耐性を示す「TBW(Total Bytes Written)」という値によって評価されます。例えば、ADT ASX8000NP-512GM-CはMLC(Multi-Level Cell)を使用しており、比較的長持ちするタイプですが、長期間使用するとパフォーマンスが低下することがあります。
性能低下の兆候:読み取り速度の遅延
最近、読み取り速度に遅延が発生している場合、SSDの寿命が近づいている可能性があります。特に、システムが起動するのが遅くなったり、アプリケーションの読み込み時間が増加したりした場合は、ディスクの劣化が原因のことが多いです。
また、データの書き込み速度が遅くなる場合も、SSDの劣化によるサインです。こうした兆候が見られる場合、できるだけ早くデータをバックアップし、新しいSSDに交換することをおすすめします。
おすすめのM.2 SSD:予算1万円以内で買える製品
予算が1万円以内で、新しいM.2 SSDを探している場合、ドスパラやAmazonで購入可能な製品で十分な性能を発揮するものを選ぶことができます。以下におすすめの製品をいくつか紹介します。
- Crucial P3 500GB:この製品は、読み書き速度が最大3500MB/sのPCIe Gen3規格のM.2 NVMe SSDで、価格も手頃でパフォーマンスも十分です。
- Western Digital WD Blue SN570 500GB:最大3300MB/sの読み込み速度と、安定したパフォーマンスを提供するWDのSSD。耐久性が高く、コストパフォーマンスに優れています。
- ADATA XPG SX8200 Pro 512GB:この製品は、最大3500MB/sの読み込み速度と最大3000MB/sの書き込み速度を誇る、非常に高速なM.2 NVMe SSDです。
これらの製品は、いずれも1万円以内で購入可能であり、ADTA ASX8000NP-512GM-Cと同等、またはそれ以上のパフォーマンスを提供します。
SSD交換時に確認すべきポイント
新しいM.2 SSDを購入する際には、以下のポイントを確認しましょう。
- インターフェース規格:M.2 SSDにはPCIe 3.0とPCIe 4.0のバージョンがあり、最新のマザーボードが対応していれば、PCIe 4.0の方がより高速なデータ転送が可能です。
- 容量:512GB以上の容量を選ぶことで、パフォーマンスの低下を防ぎ、長期間使用できる余裕を持たせることができます。
- 耐久性:TBW(Total Bytes Written)などの耐久性指標をチェックして、長期間安定して使用できる製品を選びましょう。
特に、容量と耐久性を重視することで、長期間にわたって安定したパフォーマンスを維持できます。
まとめ:最適なM.2 SSDの選び方
M.2 SSDは高速で便利なストレージですが、長期間使用することで劣化が進み、パフォーマンスの低下を感じることがあります。もしSSDの性能低下を感じた場合は、適切なタイミングで交換することが重要です。予算1万円以内でも、十分に高性能な製品が手に入りますので、自分の使用環境に合ったM.2 SSDを選び、快適なPCライフを送りましょう。
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