Technics SL-1200MK3Dは長年にわたりDJやオーディオ愛好家に愛されてきたターンテーブルです。しかし、中古で購入した場合、経年劣化による変色が発生していることがあります。特に、シルバーのボディが部分的に白っぽくなったり、黄色く変色したりするケースが報告されています。
変色の原因
Technics SL-1200MK3Dの変色は、主に以下の要因によって発生します。
- 紫外線による劣化:長期間日光に晒されると、ボディの塗装が色あせたり変色することがあります。
- 汚れや手垢の蓄積:長年の使用による手垢や油分が酸化し、黄ばみの原因になることがあります。
- 金属の酸化:アルミボディ部分は酸化しやすく、特に湿気の多い環境では白っぽく変色することがあります。
- クリーニング剤の影響:適切でない清掃剤を使用すると、コーティングが剥がれたり変色する場合があります。
シルバーの色を統一する方法
1. 軽い汚れの除去(表面クリーニング)
軽度の変色であれば、以下の手順で清掃すると改善する可能性があります。
- 柔らかい布に中性洗剤を含ませ、汚れた部分を優しく拭く。
- その後、乾いた布で水分を拭き取り、完全に乾燥させる。
- アルコールを含まないクリーニングスプレー(エレクトロニッククリーナーなど)を使うと、汚れが取れやすい。
2. 変色部分の研磨(酸化汚れの除去)
白っぽくなった部分は酸化が原因であることが多いため、以下の方法を試すことで改善が見込めます。
- 金属用のポリッシュクリーナー(ピカールなど)を柔らかい布につけ、円を描くように優しく磨く。
- 変色部分のみに適用し、過度に研磨しないよう注意する。
- 研磨後は乾いた布で余分なクリーナーを拭き取る。
3. コーティングの再生(光沢を取り戻す)
変色がひどく、塗装が剥げている場合は、保護用のワックスや金属用コーティング剤を使うのも有効です。
- シリコン系の金属保護スプレーを塗布することで、光沢を取り戻し、さらなる酸化を防ぐ。
- プラスチック部分には車用の内装クリーナー(プラスチック用)を使うと、表面のツヤが回復しやすい。
変色がひどい場合の対策
上記の方法で改善しない場合、以下の対策を検討することもできます。
- 再塗装:完全にシルバーを取り戻したい場合、業者に依頼して再塗装を行うことも可能。ただし費用がかかるため、慎重に検討する必要があります。
- カスタムパーツの利用:Technics SL-1200シリーズ向けのカスタムパネルを購入し、外装を交換することで見た目を一新することができます。
まとめ
Technics SL-1200MK3Dの変色は、長年の使用による汚れや酸化が原因で発生することが多いですが、適切な清掃や研磨によって改善することが可能です。
軽度の汚れなら中性洗剤での拭き取り、酸化による白っぽさは金属ポリッシュでの研磨、黄ばみには専用クリーナーを活用することで、シルバーの色を統一できます。
それでも解決しない場合は、再塗装やカスタムパーツの活用を検討するのも一つの選択肢となるでしょう。
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