M.2とは何か?SSDとの違いやPC構成における役割をわかりやすく解説

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パソコンを自作したりパーツを選ぶ際、「M.2」や「SSD」「HDD」といった用語に戸惑うことがあります。特に最近のマザーボードにはM.2スロットが搭載されていることが多く、「M.2を装着すればSSDはいらないのか?」「両方必要なのか?」と疑問を持つ方も少なくありません。

この記事では、M.2とは何か、SSDやHDDとの違い、そしてPCに必要な構成について初心者にもわかりやすく解説します。

M.2とは?物理的な接続規格のこと

M.2(エムドットツー)とは、ストレージなどをマザーボードに取り付けるための物理的な接続規格の名前です。ストレージそのものではなく、「形」や「接続方式」の名称です。

つまり「M.2=SSD」というわけではなく、「M.2スロットに挿すタイプのSSD(=M.2 SSD)」という意味になります。よくあるM.2 SSDには「NVMe SSD」と「SATA SSD」の2種類がありますが、どちらも形は似ています。

SSD・HDD・M.2の関係性

パソコンに必要なストレージには、主に以下の3つがあります。

  • HDD(ハードディスク):安価で大容量、ただし読み書きが遅め。
  • 2.5インチSSD:SATA接続で高速、薄型ノートPCなどでもよく使われる。
  • M.2 SSD:小型で高速なものが多く、NVMe接続でさらに高速。

M.2 SSDを使っているなら、HDDや2.5インチSSDは必須ではありません。M.2 SSD 1本だけでもOSのインストールから日常使用まで、まったく問題ありません。

ASUS PRIME B660M-A D4 のM.2スロットについて

質問にあるASUSの「PRIME B660M-A D4」には、M.2スロットが2つあります。以下のような構成が可能です。

  • M.2_1:PCIe 4.0 x4 対応(高速なNVMe SSDをここに装着可能)
  • M.2_2:PCIe 4.0 x4 または SATA対応

このマザーボードであれば、M.2 SSD 1本だけでシステムを構築することができ、追加でHDDやSATA SSDを使うのは保存容量を増やしたい場合や、バックアップ目的の場合になります。

よくある勘違い:「M.2があればSSDは不要?」

この質問は非常によくありますが、結論としてはこうです。

M.2=SSDではないけれど、M.2スロットに装着するSSD=M.2 SSDです。したがって、M.2スロットにM.2 SSDを挿していれば、別途2.5インチSSDをつける必要はありません。

また、PCは「何かしらのストレージ(HDD・SSD・M.2 SSD)」がなければ起動しません。M.2 SSDを挿してOSをインストールすれば、それだけで十分です。

まとめ

M.2はストレージの形や接続方式を表す言葉で、M.2 SSDという形でPCに使用されます。ASUS PRIME B660M-A D4のような最新のマザーボードでは、M.2 SSDを1本使うだけでも十分にPCが動作します。

HDDや2.5インチSSDは容量の追加やバックアップ用として使いたい場合に追加すればOKです。ストレージ選びで迷ったら、まずは高速なM.2 NVMe SSDを1本導入することをおすすめします。

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