HDDから聞こえるアクセス音やシーク音が大きくなると、「もしかして寿命が近いのでは…?」と心配になる方も多いでしょう。特に中古や長期間使用したHDDでは、音や動作に敏感になるのも無理はありません。今回は、使用時間2965時間のWD社製HDDに注目し、寿命の判断基準や異音の原因、対策についてわかりやすく解説します。
HDDの寿命はどれくらい?使用時間2965時間はまだ大丈夫?
一般的に、HDDの寿命はおおよそ10,000〜30,000時間とされています。これは使用環境やメーカー、モデルにより大きく異なりますが、目安として考えて差し支えありません。
そのため、2965時間という使用時間はまだ初期〜中期段階であり、寿命が近いとまでは言い切れません。ただし、音に異変がある場合には注意が必要です。
アクセス音・シーク音が大きいのは故障のサイン?
HDDのアクセス音やシーク音には個体差があり、WD製のHDDではやや「カリカリ音」が目立つモデルもあります。
ただし、いつもと違う高音や異常な連続音、クリック音(カッコン)などが聞こえるようであれば、故障の前兆の可能性もあるため注意が必要です。
SMART情報を確認して状態をチェックしよう
HDDの健康状態を客観的に判断するには、SMART情報のチェックが有効です。以下のようなフリーソフトを使ってみましょう。
- CrystalDiskInfo(クリスタルディスクインフォ)
- HDDScan
チェックすべきSMART属性。
属性名 | 説明 | 異常の目安 |
---|---|---|
Reallocated Sectors Count | 不良セクタの代替数 | 1以上で要注意 |
Current Pending Sector Count | 読み込みエラーのあるセクタ | 1以上で注意 |
Seek Error Rate | シークエラーの頻度 | 急増する場合は要警戒 |
バックアップは早めに!異音があるなら用心を
SMART値が正常であっても、音の異変がある場合は早めのバックアップをおすすめします。HDDは予兆なしに突然故障することも珍しくありません。
WD製のHDDは信頼性が高いとはいえ、使い方や保管状況によって状態が大きく変わるため、「大丈夫だろう」と過信せずにこまめなデータ移行やクラウドバックアップを検討しましょう。
静音性を重視するならHDD選びもポイント
アクセス音に敏感な方は、より静音性の高いモデルを選ぶのも一つの方法です。例えば。
- WD Blue:コスパ重視。やや音は大きめ
- WD Red:NAS向けだが、静音性高め
- Toshiba DT01ACA:音がやや静かという評価あり
また、HDDではなくSSDに移行することで、アクセス音は完全になくなります。
まとめ:異音が気になったら“SMART確認”と“バックアップ”が第一
使用時間2965時間はHDDとしてはまだ初期段階の範囲内です。ただし、アクセス音が通常より大きいと感じたら、SMART情報のチェックを行い、早めにバックアップを取ることが大切です。
異音が大きい=即故障というわけではありませんが、「いつ壊れても大丈夫な状態」を作っておくことが、HDDトラブルへの最善の備えです。
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