スマートフォンゲーム『ブルーアーカイブ』をプレイ中、無線イヤホンから一部の効果音が聞こえないという不具合に悩まされている方は少なくありません。特に、クリック音のようなUI操作音が再生されない場合、ゲーム体験に違和感を覚えることもあるでしょう。本記事では、Xperia 1 VI と ATH-CKS50TW を組み合わせて使用している環境を中心に、よくある原因と対策を詳しく解説します。
無線イヤホンで効果音が出ない主な原因
無線イヤホン使用時に一部音が再生されない場合、考えられる主な原因は以下の通りです。
- コーデックや低遅延モードによる音声処理の不整合
- アプリ側のサウンドバグ
- 端末とイヤホンの接続時の音声プロファイルの優先順位
- OSレベルでの音声ルーティングの不具合
これらの要因が絡み合い、「音楽は聞こえるのに効果音だけが鳴らない」という症状が起こることがあります。
Xperia + aptX adaptive環境での特有の注意点
Xperiaシリーズは高音質・低遅延コーデックであるaptX adaptiveをサポートしており、ゲーミングにも適した性能を誇りますが、特定のアプリやOSバージョンによっては動作が不安定になるケースがあります。
特に、aptX adaptiveは音声データの圧縮や転送方式が動的に変化するため、UI操作音など非常に短い音声が意図通りに処理されないことがあります。これは「音が鳴る前に伝送が始まらず、結果として音が鳴らない」現象の一因です。
対処法1:コーデックを変更してみる
まず試したいのが、Bluetoothコーデックの変更です。Xperiaの開発者オプションからaptX adaptive → AACに変更してみましょう。
設定手順:
- 設定 → 「デバイス情報」 → 「ビルド番号」を7回タップ(開発者オプションを有効化)
- 設定 → システム → 開発者オプション → Bluetoothオーディオコーデックを変更
- AACまたはSBCを選択し、再起動してブルアカを起動
aptX adaptiveをサポートしていないアプリやサウンド処理に問題がある場合、これで改善される可能性があります。
対処法2:ゲームエンハンサーの設定を見直す
Xperiaにはゲームエンハンサー機能があり、サウンド処理も最適化される仕組みになっています。しかし、特定の設定が原因でUI音が無効化されることがあります。
おすすめの設定。
- 「パフォーマンス優先」→「バランス」または「省電力」に変更してみる
- 「音声フォーカス」機能がある場合はオフにする
- ゲーム内で音量バランスを再調整(SEやボイスを上げる)
対処法3:ブルアカアプリの再インストールやキャッシュ削除
アプリ側の不具合も否定できません。UIの更新や音声ファイルのキャッシュ破損によって、正常に音が再生されないこともあります。
以下を実施してみましょう。
- 設定 → アプリ → ブルーアーカイブ → 「キャッシュの削除」
- 効果がなければ「データの削除」→再ログイン
- 可能であれば再インストール(Wi-Fi推奨)
他のイヤホン・デバイスでの動作確認も有効
ATH-CKS50TWの個体やファームウェアバージョンの影響も考えられるため、他のBluetoothイヤホン(AirPodsやAnker製など)で試してみるのもおすすめです。
また、有線イヤホンやUSB-C接続のDAC付きイヤホンでプレイすると、音が安定するケースもあります。
まとめ:原因は複合的、設定の見直しがカギ
無線イヤホンでブルーアーカイブをプレイ中に効果音が出ない現象は、コーデックや端末・アプリの設定が複雑に絡み合って発生します。まずはaptX adaptiveの無効化やゲームエンハンサーの調整、アプリのキャッシュ削除など、できる対策から一つずつ試してみましょう。
設定の見直しで改善しない場合は、端末のアップデートやアプリの修正を待つ必要があるかもしれません。それでも改善が見られない場合は、サポートへの問い合わせや、別のイヤホンの検討も視野に入れてみてください。
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