Lightroomで合成したパノラマ写真を大きく印刷したいとき、1枚の用紙では収まらないほど横に長い画像になることがあります。そんなときに便利なのが「分割印刷」や「ポスター印刷」という方法です。A3用紙を複数枚使用し、1枚の大きなパノラマ写真として貼り合わせることで、迫力ある仕上がりが可能です。
分割印刷の基本的な仕組み
分割印刷とは、1枚の画像を複数の用紙サイズに分割して印刷し、最終的にそれらを貼り合わせて1枚の大きなポスターのように仕上げる方法です。通常のプリンタードライバにある「ポスター印刷」や「タイル印刷」機能を使うことで、簡単に実現可能です。
また、Adobe Lightroom単体では直接分割印刷機能はありませんが、Lightroomで書き出した画像を他のソフトに取り込むことで、柔軟な分割印刷が可能になります。
Lightroomから画像を書き出す手順
まずは、Lightroomで編集・合成したパノラマ画像を高解像度で書き出しましょう。以下の設定がおすすめです。
- ファイル形式:JPEGまたはTIFF(高画質で保存)
- 画質:100%
- 解像度:300ppi(印刷に適した解像度)
横長の比率のまま書き出し、余白が入らないようにトリミングや余白設定も調整しておきましょう。
分割印刷をするためのおすすめソフト
Lightroomから書き出した画像を分割印刷するには、以下のような専用ソフトやプリンタードライバの機能が便利です。
- Adobe Acrobat(Pro版):PDF化した画像を「ポスター印刷」設定で分割可能
- Microsoft Excel:画像を挿入し、シートをA3設定にして分割印刷
- 無料ソフト『Posteriza』:画像を複数ページに分割して印刷できるポスター作成ソフト
- プリンタードライバの機能(例:EPSON、Canon):「ポスター印刷」「分割印刷」オプションを活用
例えば、Canonのプリンターでは、プリント設定で「ページ分割印刷」→「2×3」や「3×3」などを選ぶことで、パノラマ画像を6枚、9枚などに分けて印刷できます。
A3用紙で分割印刷する際のポイント
A3用紙を使用して印刷する場合、印刷範囲や余白の設定を事前に確認しておくことが重要です。プリンタードライバ側で「余白なし印刷」に対応していない場合、画像の一部が切れてしまうことがあります。
また、貼り合わせ時のガイドラインや、1枚ごとのオーバーラップ(重なり)設定を行っておくと、きれいに繋げやすくなります。必要であれば、印刷前にテストプリントしてみるとよいでしょう。
貼り合わせ後の仕上げのコツ
印刷したA3用紙をつなぎ合わせる際は、以下のような道具を使うと便利です。
- カッターマットと定規:余白をきれいに切り取るため
- スティックのりや両面テープ:ずれずに接着するため
- パネルボードや厚紙:貼り合わせた後に展示する場合に便利
繋ぎ目が目立たないように、画像のつながりを丁寧に合わせることで、美しいパノラマ作品に仕上がります。
まとめ
Lightroomで作成した横長パノラマ写真も、適切な方法を使えばA3用紙を何枚も使って大きく印刷することが可能です。Lightroomで高画質に書き出し、分割印刷対応のソフトやプリンタードライバを活用することで、誰でも手軽に大判パノラマ写真を楽しむことができます。
作品を壁に飾ったり、プレゼントにしたりと、活用の幅も広がりますので、ぜひ挑戦してみてください。
コメント