グライコ(イコライザー)は、音質調整に欠かせない機器ですが、適切に回路を組むことや、出力の設定が重要です。特に、グライコのチャンネル数が限られている中で、複数のスピーカーに信号を分岐させる場合、どのように設定を行うべきか迷うことがあります。この記事では、グライコを使って4系統のスピーカーを設置する方法と、BGMとマイクの信号処理に関する疑問を解決します。
グライコのチャンネルとスピーカー分岐の基本
グライコのチャンネルが2つ(LR各1系統)の場合、4系統のスピーカーを接続するには、信号を分岐させる必要があります。まず、グライコの出力をミキサーに戻して、その後ミキサーで信号を4系統に分岐させる方法が考えられます。
この場合、グライコの2チャンネル(LとR)から出力された信号をミキサーに戻し、ミキサーで適切に分岐してスピーカーに送ることが可能です。重要なのは、ミキサーが複数の出力系統に対応していることを確認することです。
BGMとマイクの出力をグライコに送るべきか
グライコにBGMとマイクの信号を送るべきかという点についてですが、チューニングの観点からは、BGMとマイクを同時にグライコに通すことはお勧めできません。
なぜなら、マイクの音声とBGMは異なる音量や周波数帯域を持っているため、グライコを通すとそれぞれの音が影響し合うことがあります。特にマイクの音声はリアルタイムで微調整が求められるため、BGMとは別に処理することが理想的です。
グライコの使用方法とチューニング
マイクの音質をチューニングする場合、グライコをミキサーの後ろに配置して、マイクの出力を調整することが重要です。ミキサーを通すことで、マイクの音声がどのように反応するかを調整し、さらに細かい音質の調整をグライコで行います。
BGMに関しては、ミキサーで音量やトーンを調整した後、グライコに通すと効果的です。グライコは周波数帯域を細かく調整するため、BGMの音質を自分の好みに合わせて調整できます。
イコライザーを使うべきタイミング
イコライザーを使うタイミングとしては、音源がミキサーを通過した後、最終的にスピーカーに送る直前に使用することが多いです。これにより、音源の周波数帯域を細かく調整でき、最終的な出力音を理想的なものに近づけることができます。
マイクとBGMが別々に処理されることで、相互に干渉することなく、最適な音質が確保されます。グライコでの調整はあくまで最終的な音質調整を目的として使用し、ミキサーでの音量やトーンの調整が最初に行われるべきです。
まとめ
グライコを使って4系統のスピーカーを設置する際は、ミキサーを介して信号を分岐させる方法が有効です。また、BGMとマイクを同時にグライコに通すのではなく、別々に処理することをお勧めします。マイクはミキサーで調整後、グライコを通して音質を微調整し、BGMはグライコで最終的なトーン調整を行います。
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