鉄道写真家として撮影技術を向上させる中で、暗い場所でもシャッタースピードを高めに設定できるカメラが必要だと感じている方に向けて、カメラのボディとレンズの選び方について解説します。特に、EF-Sレンズを使っている方が次に選ぶべき機材について詳しくご紹介します。
暗い場所での撮影に必要なカメラの性能とは?
鉄道の撮影で特に「闇鉄」と呼ばれる暗い場所での撮影を行う際には、高感度性能(ISO性能)が重要になります。ISOが高いほど、暗い場所でも撮影が可能になりますが、ISOが高くなりすぎるとノイズが増えるため、バランスが求められます。これを補うためには、ボディだけでなく、レンズの明るさ(F値)も大きく影響します。
そのため、暗い場所での撮影に特化したカメラやレンズを選ぶ際には、両方の性能を理解して最適な選択をすることが重要です。
ボディを買い替えるメリット
カメラのボディを新調することで、特にISO性能が向上することが期待できます。例えば、Canonの90DはAPS-Cセンサーを搭載しており、明るい環境でも高感度で撮影できる性能があります。ボディを新調することで、画質の向上やシャッタースピードの向上が実現し、より速い動きの鉄道を撮影するのに役立ちます。
さらに、90Dは動画撮影にも強く、鉄道撮影だけでなく、さまざまな撮影スタイルに対応できるメリットもあります。
レンズを買い替えるメリット
暗い場所での撮影を求める場合、レンズのF値が重要な要素となります。例えば、F1.4やF2.8など、明るいレンズを選ぶことで、低照度の環境でもより多くの光を取り込むことができ、ISOを低く保ちながらシャッタースピードを高めに設定することが可能になります。
もし、現在のEF-SレンズがF4.0以上のものだとしたら、F2.8以下の明るいレンズへの買い替えを検討することで、暗い場所での撮影が格段に楽になります。例えば、Canonの「EF-S 17-55mm F2.8 IS USM」などは、非常に明るく、鉄道撮影に最適です。
ボディとレンズ、どちらを優先するべきか?
ボディをアップグレードするか、レンズを新調するかの選択は、撮影環境や撮影スタイルによって異なります。もし「闇鉄」を意識しているのであれば、まずは明るいレンズを選ぶことで、撮影性能が大きく向上するでしょう。
ただし、現在のカメラボディが古く、ISO性能に不安がある場合は、ボディの買い替えを優先して、その後にレンズを新調するのが賢明です。特に鉄道撮影では、動きの速い被写体をシャープに捉えるためにも、ボディの性能向上は重要です。
まとめ
暗い場所での鉄道撮影において、カメラのボディとレンズはどちらも重要です。ボディの買い替えはISO性能を向上させ、レンズの買い替えは光を多く取り込むために必要です。まずは現在の使用状況を見直し、どちらに投資するかを決めることが大切です。
ボディとレンズ両方をアップグレードすることで、鉄道撮影の幅が広がり、より高品質な写真が撮れるようになります。自身の撮影スタイルに合わせた最適な選択をしましょう。
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