PC用USBハブを使って複数のデバイスを同時に充電しようとした際に、うまく充電ができないことがあります。特にバスパワータイプのUSBハブでは、全てのポートを同時に使用することに限界があります。この記事では、USBハブで複数のデバイスが充電できない原因とその解決方法について解説します。
1. バスパワーとセルフパワーの違い
USBハブには「バスパワー」と「セルフパワー」の2種類があります。バスパワーは、PCやACアダプタから供給される電力を使って動作するタイプで、接続したデバイスの消費電力によっては電力不足になることがあります。一方、セルフパワーは、独立した電源を持ち、デバイスに十分な電力を供給できます。
今回のケースでは、バスパワーのUSBハブを使用しているため、4つのデバイスを同時に充電するには電力が足りない可能性があります。
2. USBポートの電力供給の限界
USBポートの供給する電力は、一般的に1ポートあたり最大で0.5Aから1A程度です。バスパワーの場合、PCやアダプタが供給する電力に制限があり、すべてのポートに均等に電力が分配されます。4つのデバイスが接続されていると、それぞれのポートに必要な電力が十分に供給されない可能性があります。
例えば、0.5A以上で充電できるデバイスを4つ接続すると、合計で2A以上の電力が必要になりますが、バスパワーのUSBハブではそれが不可能な場合があります。
3. 解決方法:セルフパワーUSBハブの導入
解決方法としては、セルフパワーのUSBハブを使用することです。セルフパワーのハブは、外部電源を使用してデバイスに十分な電力を供給するため、複数のデバイスを同時に充電することが可能です。特に、高負荷での使用が多い場合や多くのデバイスを同時に充電する場合には、セルフパワー型のハブを選ぶことが重要です。
セルフパワーのUSBハブには、外部電源が付属しており、PCの電力に依存しないため、安定して複数のデバイスに電力を供給できます。
4. 充電の確認と調整
セルフパワーUSBハブを使用することで充電が正常に行えるようになりますが、その他の設定や調整も確認しましょう。例えば、PC側のUSB設定や、充電するデバイスの設定が正しく行われているかをチェックします。また、ケーブルの不具合や、接続ポートの問題も確認しておくとよいでしょう。
さらに、USBハブの品質や、対応する電力容量も確認しておくことが大切です。例えば、USBハブが提供する電力が十分でない場合は、充電速度が遅くなることがあります。
5. まとめ
PC用USBハブで複数のデバイスを充電する際の問題は、主に電力不足に起因するものです。バスパワーのUSBハブでは、接続するデバイスが多いほど電力が足りなくなり、充電がうまくいかないことがあります。このような場合は、セルフパワーのUSBハブを使用することで問題を解決できます。セルフパワー型ハブは、外部電源から十分な電力を供給できるため、複数のデバイスを同時に充電することができます。
コメント