モバイルバッテリーの充電時間は、使用するACアダプタの種類によって大きく変わります。特に、PD対応（Power Delivery）ACアダプタと、一般的なACアダプタでは充電速度に大きな差が出ることがあります。この記事では、モバイルバッテリーの充電時間に関する疑問を解消し、PD対応と通常のACアダプタの違いをわかりやすく説明します。
モバイルバッテリーの充電時間を決定する要素
モバイルバッテリーの充電時間は、主に「バッテリー容量」と「入力電流」の2つの要素によって決まります。例えば、20000mAhの容量を持つモバイルバッテリーを満充電するために必要な時間は、使用するACアダプタの出力性能に大きく依存します。
充電時間は、以下の計算式で求めることができます。例えば、充電するACアダプタが5V2.1A（10.5W）の場合、そのACアダプタでの充電時間を計算することができます。
PD対応ACアダプタと普通のACアダプタの違い
「PD対応ACアダプタ」とは、Power Delivery（PD）規格に対応したアダプタのことです。PD規格は、より高い電力を供給することができるため、より高速な充電を実現できます。例えば、PD対応ACアダプタであれば、18W以上の出力を提供でき、充電時間が短縮されます。
一方で、一般的なACアダプタ（例えば5V2.1A）は、最大10.5W程度の出力しか提供できません。そのため、PD対応アダプタに比べて充電速度は遅くなります。
充電時間の計算例：PDと普通のACアダプタ
モバイルバッテリーの容量が20000mAhで、PD対応ACアダプタを使用する場合、仮に出力が18Wだとします。この場合、充電時間は約1.5時間で満充電が可能とされています。計算式としては、容量（mAh）÷充電電力（W）でおおよその充電時間が求められます。
一方、普通のACアダプタ（5V2.1A）の場合、最大10.5Wで充電するため、充電時間は3.5時間程度かかることになります。この差が、PD対応と通常のACアダプタの大きな違いです。
5V2.1AのACアダプタでは無理なのか？
ご自宅にある5V2.1AのACアダプタでも、モバイルバッテリーを充電することは可能ですが、充電時間は長くなります。実際に3.5時間程度かかるという予測通り、PD対応ACアダプタに比べるとかなり遅くなります。
もし、充電時間を短縮したいのであれば、PD対応ACアダプタを使うことが一番の解決策となります。PD対応アダプタを使用することで、最大18W以上の出力を得られ、充電時間が大幅に短縮されるため、より効率的にバッテリーを充電することができます。
まとめ
モバイルバッテリーの充電時間は、使用するACアダプタによって大きく変わります。PD対応ACアダプタを使用すると、充電時間を1.5時間程度に短縮できるのに対し、一般的な5V2.1AのACアダプタでは3.5時間程度かかります。より速く充電したい場合は、PD対応ACアダプタを使用することをおすすめします。
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