スポーツ観戦や運動会などの撮影を行う際、カメラの連写性能やメディアの選択肢は非常に重要な要素となります。特に、すでに高性能な機材をお持ちの方が、さらにカメラを買い替える場合、どの機種が最適か迷うこともあるでしょう。今回は、Canon 7D Mark IIとCanon 90Dのどちらがより適しているかについて比較します。
Canon 7D Mark II vs Canon 90Dの基本的な違い
Canon 7D Mark IIは、APS-Cセンサーを搭載し、優れた連写性能を持つカメラです。特にスポーツや動きのあるシーンでその強力な性能を発揮します。一方、Canon 90DもAPS-Cセンサーで、連写性能や動画撮影の質で高い評価を受けており、最新の技術が詰まっています。では、どちらを選ぶべきでしょうか?
最初に、カメラのセンサーと連写性能について見ていきましょう。7D Mark IIは、10コマ/秒の連写速度を誇り、スポーツや動きの速い被写体に対しても十分に対応可能です。90Dも連写速度は7コマ/秒と少し遅いですが、解像度が高く、4K動画撮影機能が搭載されているため、映像制作にも強みを持っています。
連写性能とフォーカスシステムの違い
7D Mark IIは、61点のオートフォーカスポイントを搭載し、非常に高速で精度の高いAFシステムを提供します。これにより、動きの激しい被写体でも追尾が容易です。90Dも高性能なAFシステムを搭載しており、特に静止画撮影においては高い性能を発揮しますが、連写性能では7D Mark IIに軍配が上がります。
そのため、スポーツや運動会などの撮影を主に行う場合、7D Mark IIの方が優れているといえます。連写速度が重要なシーンでは、より速いシャッターで決定的瞬間を捉えることができます。
メディアとカードスロットの違い
Canon 7D Mark IIは、CFカードとSDカードのデュアルスロットを搭載しています。CFカードは速い書き込み速度を持ち、大容量データの保存にも適していますが、SDカードに比べてやや高価です。90Dは、SDカード1スロットのみですが、UHS-II規格に対応しており、比較的高速な書き込みが可能です。SDカードのみに対応する場合、90Dは十分に対応できる性能を持っています。
今回の質問者の要件に合わせると、SDカードのみに対応したカメラが望ましいため、90Dがより適しているかもしれません。特に、1DXがCFカードしか対応していないため、SDカードを使いたいという点で、90Dの利便性が高いです。
動画性能とエンターテイメント性
90Dは4K動画撮影が可能で、クリエイティブな動画制作にも適したカメラです。もし、運動会やスポーツ観戦で動画も撮影したいと考えている場合、90Dは優れた選択肢です。4K撮影機能に加え、60pのフレームレートでスムーズな映像が得られるため、ダイナミックな動きも美しく表現できます。
一方、7D Mark IIはフルHD動画が限界ですが、連写性能やAFシステムでは圧倒的に強力です。動画のクオリティを重視するのであれば90D、速い連写と精度の高いAFを求めるのであれば7D Mark IIが最適です。
まとめ
Canon 7D Mark IIとCanon 90Dは、それぞれ異なる強みを持っています。スポーツや運動会など、動きの速い被写体を捉えたい場合、連写性能とAF精度が優れている7D Mark IIが最適です。しかし、SDカードに対応していることや、4K動画撮影機能を求めるのであれば、90Dが非常に魅力的な選択肢となります。
最終的に選ぶカメラは、主に撮影シーンに合わせて決定することが重要です。それぞれの特徴を把握し、用途に応じた最適なカメラを選びましょう。
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