スーパーツィーターとスピーカーを接続することで、音質の向上を期待することができますが、接続方法については少し注意が必要です。この記事では、ALTECの604バレンシアとJBL4425のスピーカーにスーパーツィーター(村田製作所 ES-105)を接続する方法を解説します。
スーパーツィーターの役割と接続方法
スーパーツィーターは、通常のスピーカーでは再生できない高音域を補うためのユニットです。これを既存のスピーカーシステムに加えることで、音の広がりや解像度が向上し、より鮮明でクリアな音が得られることがあります。
スーパーツィーターを接続する方法としては、通常スピーカーの入力端子に並列接続を行います。しかし、この接続には注意が必要で、正しい接続方法を守らないと音質が劣化する可能性もあります。
並列接続の注意点
スピーカーとスーパーツィーターを並列接続する場合、インピーダンス(抵抗)が重要なポイントになります。ALTECの604バレンシアは8オーム、JBL4425も8オームですが、スーパーツィーターを並列に接続すると、インピーダンスが半分になります。具体的には、スピーカーのインピーダンスとスーパーツィーターのインピーダンスが直列または並列に接続されると、全体のインピーダンスが変化し、アンプへの負担が増えることがあります。
そのため、接続するスーパーツィーターのインピーダンスと合った設定をする必要があります。村田製作所のES-105は8オームなので、並列接続をする際には、スピーカーのインピーダンスを調整するためのインピーダンスマッチングネットワークを使用することをお勧めします。
接続手順と確認すべき点
スーパーツィーターを接続する際の手順は以下の通りです。
- スピーカーの入力端子に並列でスーパーツィーターを接続します。スピーカー端子からスーパーツィーター端子に接続するためのスピーカーケーブルを用意しましょう。
- スーパーツィーターにはバイワイヤリング対応の端子がある場合もあるので、適切な端子を使用してください。
- 並列接続時には、インピーダンスが変化することを意識して、接続後に音質をチェックし、異常がないか確認します。
音質への影響と実験結果
スーパーツィーターを加えることで、確かに高音域の解像度が向上することがあります。音がクリアに聞こえるようになったり、広がりが感じられるようになることが期待できます。しかし、接続の仕方によっては、逆に音が混濁したり、低音のバランスが崩れたりすることもあります。
実際に接続した後の音質チェックを行い、必要に応じてインピーダンスマッチングネットワークを調整したり、ケーブルの配置を変えたりすることで、最適な音を得ることができます。
まとめ
スーパーツィーターとスピーカーの接続は、音質向上に効果的ですが、インピーダンスや接続方法には十分に注意を払う必要があります。ALTECの604バレンシアやJBL4425のスピーカーにスーパーツィーターを並列接続する際は、インピーダンスを意識した適切な接続と調整が大切です。もし不安がある場合は、インピーダンスマッチングネットワークを使用して、安定した音質を楽しむことをお勧めします。
音質向上を目的としてスーパーツィーターを加えることで、より高音域のクリアさや広がりを楽しむことができますが、接続後の音質確認を忘れずに行いましょう。
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