最近、+808から始まり110で終わる電話番号から着信があったという報告が増えています。見慣れない番号であることに加え、110という数字が日本の警察緊急番号であることも相まって、不安に感じる方も多いようです。本記事では、このような電話番号の正体と、注意すべきポイントについて詳しく解説します。
+808とはどこの国番号?
+808は正式な国番号としては国際電気通信連合(ITU)に割り当てられていません。つまり、世界のいずれかの国に正規に付与された国番号ではない可能性が高いのです。
そのため、+808で始まる電話番号は、実在の国からの発信ではなく、VoIP(インターネット電話)や詐欺目的で意図的に偽装された番号(スプーフィング)の可能性があります。
なぜ「110」で終わる番号に注意が必要か
日本では「110」は警察への緊急通報番号として知られています。この数字が電話番号の末尾にあることで、受け手に「重要な電話なのでは」と誤解させる意図があると推測されます。
実際には、警察機関などがこのような形で国際番号から個人に連絡することはなく、このような番号からの着信はほぼ間違いなく迷惑電話や詐欺と見てよいでしょう。
こうした電話を受け取ったときの対処法
- 絶対に折り返し電話をしない
- 電話を取らず、無視する
- 番号をブロックする
- 不安な場合は消費者センターや警察相談窓口(#9110)へ連絡する
特に折り返し電話をかけると、高額な国際通話料が発生する「ワン切り詐欺」などに巻き込まれる可能性もあります。
スプーフィング(番号偽装)とは?
スプーフィングとは、発信者が意図的に電話番号を偽装する技術です。この手法は、迷惑電話や詐欺、なりすましなどに悪用されており、実際には存在しない番号や、信用されやすい番号を装うために使われます。
そのため、番号の見た目だけで信頼性を判断するのは非常に危険です。
今後の自己防衛策
スマートフォンには、迷惑電話を自動で検出・警告してくれるアプリ(例:Whoscall、Truecallerなど)を導入するのがおすすめです。また、通信キャリア各社も迷惑電話ブロック機能を提供していることが多く、活用することで被害のリスクを下げられます。
見慣れない番号からの電話には基本的に出ず、メッセージなどでの用件確認にとどめる習慣を身につけましょう。
まとめ
+808から始まり110で終わる電話番号は、信頼できる発信元とは考えにくく、詐欺や迷惑電話の可能性があります。番号に惑わされず、冷静に対処することが重要です。電話番号の安全性に少しでも不安を感じた場合は、個人で調べずに専門機関へ相談するようにしましょう。
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