スマホで撮影した写真や動画をmicroSDカードに保存しているときに、空き容量が十分あるにもかかわらずデータのコピーができないという問題が発生することがあります。この問題は、SDカード自体が壊れた前兆なのか、それとも別の原因があるのか、原因を特定することが重要です。この記事では、microSDカードのコピーエラーの原因とその対処法について詳しく解説します。
空き容量が足りないと表示される原因とは
SDカードに残っている空き容量が十分であるにもかかわらず、「35GBの空き容量が必要です」といったエラーメッセージが表示される場合、実はSDカードが「空き容量として認識している領域」と「実際にデータを書き込める領域」に差異が生じていることがあります。
これは、SDカードにファイルシステムエラーが発生していることや、SDカードに「隠し領域」が残っていることが原因である場合があります。特に新品のSDカードを使用している場合、出荷時のフォーマットに問題があることも考えられます。
SDカードのファイルシステムエラーを確認する方法
SDカードにファイルシステムエラーが発生している場合、WindowsやMacでPCに接続してエラーチェックを行うことが有効です。PCに接続し、SDカードを右クリックして「プロパティ」→「ツール」タブから「エラーチェック」を実行します。これにより、ファイルシステムのエラーが修復され、正しい空き容量が認識されることがあります。
もしPCで確認してもエラーが解消しない場合、SDカードを一度フォーマットし直して再試行する方法もあります。フォーマット時には「exFAT」または「FAT32」など、スマホが対応しているフォーマットを選んでください。
SDカードの性能が低いための問題の可能性
SDカードの性能が低い場合、特にデータの転送速度が遅いカードを使用していると、データをコピーする際にエラーが発生することがあります。特に動画など、大容量のデータをコピーする場合には、高速な転送速度をサポートするSDカードを選ぶことが重要です。
SDカードにはクラスがあり、書き込み速度が異なります。例えば、「UHS-I」「UHS-II」などの規格や、速度クラス「Class 10」以上のカードを選ぶことをおすすめします。これにより、転送エラーが減少し、安定してデータをコピーできるようになります。
新品のSDカードでも早期に問題が発生することはある?
新品のSDカードでも、製造不良や初期不良がある場合があります。もし新品のカードを使用していて、すでに問題が発生している場合は、返品または交換を検討することが重要です。
また、SDカードが過熱や極端な温度変化、物理的な損傷にさらされた場合も、予期せぬエラーが発生することがあります。使用する環境によってもカードの寿命に影響が出ることがあるので、適切に保管し、過度の摩擦や圧力を避けるようにしましょう。
まとめ
SDカードの空き容量が十分にあるにもかかわらずデータのコピーができない場合、ファイルシステムのエラーやSDカードの性能不足、初期不良などが原因であることが考えられます。まずはPCでエラーチェックを行い、カードのフォーマットを試みることが有効です。
また、データの転送に問題がある場合、高速なSDカードに交換することも対策として有効です。新品のSDカードでも初期不良があることがあるため、問題が解決しない場合は交換を検討することをおすすめします。
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