カメラ愛好者として、レンズ選びは非常に重要な要素です。特に、ニコンのFマウントを使っている場合、古い高品質なレンズと新しい汎用性の高いレンズとの選択は悩みのタネとなります。ここでは、AI AF VR Zoom-Nikkor 80-400mm f/4.5-5.6D EDとAF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VRを比較し、どちらが自分の使用スタイルに合っているのかを見ていきましょう。
AI AF VR Zoom-Nikkor 80-400mm f/4.5-5.6D EDの特徴
AI AF VR Zoom-Nikkor 80-400mmは、かつては30万円以上の高価なレンズとして人気がありました。中古市場でも4~5万円程度で取引されていることから、その価格とともに期待される画質には一定の信頼があります。しかし、近年では「端が甘い」といった評価もあります。確かに、古いレンズゆえに現代の高性能なレンズと比べて、シャープさや色収差の点で若干劣ることがあります。
しかし、このレンズには望遠撮影の際に非常に優れた性能があり、特に400mmまでのズームが可能な点が大きな魅力です。長距離の風景や野生動物の撮影に最適です。ビルドクオリティやVR(手ブレ補正)機能も良好ですが、重さや大きさが気になる人もいるかもしれません。
AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VRの特徴
AF-P NIKKOR 70-300mmは、2017年に発売された比較的新しいレンズです。このレンズは、軽量でコンパクトなデザインが特徴であり、日常的に使用するには非常に扱いやすいモデルです。また、AF-P(ステッピングモーター)を搭載しており、オートフォーカスが非常にスムーズで静かです。これにより、動画撮影にも適しています。
画質に関しても、最近の技術を駆使しており、解像力や色収差の補正が進化しており、特に中望遠から望遠域での性能は高い評価を受けています。ズーム範囲は80-400mmより短いですが、300mmでも十分な距離を確保でき、価格や使い勝手を考慮すると非常にコストパフォーマンスが高いレンズです。
古いレンズ vs 新しいレンズの選択基準
それぞれのレンズの特徴を比較した結果、どちらを選ぶかは撮影するシーンや重視するポイントによって異なります。
AI AF VR Zoom-Nikkor 80-400mmは、長距離の望遠撮影をする場合に向いていますが、重さや大きさがデメリットとなることがあります。一方、AF-P NIKKOR 70-300mmは、軽量でコストパフォーマンスが良く、日常的な使用において非常に便利です。また、最新の技術により、画質やオートフォーカス性能が優れています。
ニコンZマウントへの移行
もし今後、ミラーレスカメラに移行を考えているのであれば、Z8やZ7Ⅱのような最新のZマウントシステムに対する関心もあるかもしれません。しかし、Zマウントに移行する場合、今まで使用していたFマウントレンズを使うにはマウントアダプターが必要になります。また、Zマウントはより高性能なレンズが揃っているため、将来的にはそちらを選ぶことを検討する価値もあります。
まとめ
古いレンズと新しいレンズの選択は、用途とニーズによって変わります。もし望遠撮影を多く行うのであれば、AI AF VR Zoom-Nikkor 80-400mmが適していますが、日常的に使うには軽くてコンパクトなAF-P NIKKOR 70-300mmがより実用的です。また、将来的にZマウントに移行したいのであれば、Zマウント専用のレンズを考慮するのも良いかもしれません。
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