BambuLab A1 3Dプリンターで造形中にヘッドが一定の間隔で右奥に退避し、再開時にフィラメントが少し出てしまい、造形物にゴミが付くのが気になるという問題があります。この動作はタイムラプス用の機能と関連していることが多いですが、ヘッド退避をキャンセルしたり、問題を解決する方法がいくつかあります。
1. ヘッド退避動作の理由とその影響
BambuLab A1 では、タイムラプス撮影を行う際、ヘッドが造形を休止するたびに退避し、邪魔にならない位置に移動する仕様になっています。しかし、タイムラプス機能がオフになっていても、この退避動作が続く場合があります。退避する際にフィラメントが少し出るため、造形物にゴミが付いてしまう問題が発生します。
この退避動作自体は、プリンターの設定に組み込まれた機能の一部であり、基本的にはタイムラプスのための動作です。しかし、必ずしもタイムラプス機能が必要ない場合や、ゴミの付着が嫌な場合には、設定を変更することが解決策となります。
2. タイムラプス設定を再確認する
タイムラプス機能をオフにしたつもりでも、実際にはプリンターの設定でタイムラプスが有効になっていることがあります。まず、設定メニューでタイムラプスオプションをもう一度確認し、確実にオフになっているかをチェックしましょう。
さらに、タイムラプスがオフでも、プリンターによっては特定のモードで自動的にヘッドが退避する場合があります。この場合、タイムラプスをオフにするだけでなく、その他の関連設定も確認することが重要です。
3. G-code設定の確認と調整
3Dプリンターの動作はG-codeに基づいています。G-codeには、フィラメントを出し入れする際の制御やヘッド退避の指示も含まれていることが多いです。プリンターが予期せず退避する原因として、このG-code内の指示が関係している可能性があります。
スライサーソフト(例:PrusaSlicer、Curaなど)でG-code設定を確認し、不要な退避指示やフィラメントを出し入れする指示が含まれていないかをチェックしましょう。これを手動で調整することで、退避動作を防ぐことができます。
4. フィラメントの設定と管理方法
退避後にフィラメントが少し出てしまう問題は、フィラメントの管理方法にも関係しています。例えば、フィラメントの温度設定や冷却設定を適切に調整することで、造形開始時にフィラメントが過剰に出ないようにすることが可能です。
スライサーでフィラメントの温度を少し低めに設定したり、リトラクション(フィラメントを引っ込める動作)の設定を見直したりすることが、フィラメントの漏れを減らすために有効です。
まとめ
BambuLab A1 でヘッドが退避してしまう問題は、タイムラプス設定やG-code、フィラメント設定の見直しによって解決できます。タイムラプスがオフになっているか再確認し、G-code設定を調整して退避動作をキャンセルすることが可能です。また、フィラメント管理を適切に行うことで、造形物へのゴミ付着を防げます。これらの方法を試すことで、よりスムーズに3Dプリントを行えるようになるでしょう。
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