停電後にパソコンが自動で起動してしまう問題は、特にBIOS設定やWindowsの高速スタートアップ機能に関連することが多いです。本記事では、ASRock Z790 PRO マザーボードとWindows 11を使用している場合に、どのような設定を行うことで停電後の自動起動を防ぐことができるかをご紹介します。
1. BIOS設定で「AC Back」機能を無効にする
多くのマザーボードには「AC Back」という設定があり、これが「Last State」または「Power On」に設定されていると、停電後に自動で電源が入ることがあります。ASRock Z790 PROのBIOSにアクセスし、この設定を確認しましょう。
具体的には、以下の手順で設定を変更します。
- PCの電源を切り、再起動します。
- 起動時にBIOS設定画面に入ります(通常、DELキーを押し続けます)。
- 「Power」タブを選択し、「AC Back Function」を探します。
- 「AC Back Function」を「Off」に設定します。
- 設定を保存して終了します。
2. Windows 11の高速スタートアップを無効にする
Windows 11では、高速スタートアップという機能が有効になっていると、シャットダウン後に完全に電源が切れず、次回起動時に一部の情報を引き継ぐため、停電後に自動的に起動する可能性があります。この機能を無効にすることで、正常にシャットダウンされるようになります。
高速スタートアップを無効にする手順は以下の通りです。
- 「スタート」ボタンを右クリックし、「電源オプション」を選択します。
- 「電源とスリープ設定」を選び、右側に表示される「電源の追加設定」をクリックします。
- 「電源ボタンの動作を選択する」をクリックし、「現在利用できない設定を変更します」を選びます。
- 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外し、「変更の保存」をクリックします。
3. マザーボードの「Wake on LAN」設定を確認する
一部のマザーボードでは、「Wake on LAN」機能が有効になっていると、ネットワークからの信号でパソコンが起動してしまうことがあります。停電後に自動で起動するのを防ぐために、この設定も確認しましょう。
設定を無効にするには、再度BIOSにアクセスし、以下の手順を行います。
- 「Power」タブに移動し、「Wake on LAN」または「Wake on PCI-E」オプションを探します。
- これらを「Disabled」に設定します。
- 設定を保存して終了します。
4. 電源管理設定の確認
Windows 11の電源管理設定が原因で自動起動することもあります。特に、電源プランにおける設定が影響を与えることがあるため、これらの設定も確認することをおすすめします。
電源管理設定を変更するには、次の手順で行います。
- 「スタート」メニューを開き、「コントロールパネル」を検索して開きます。
- 「ハードウェアとサウンド」を選択し、「電源オプション」をクリックします。
- 「プラン設定の変更」を選び、「詳細な電源設定の変更」をクリックします。
- 「スリープ」項目の設定を確認し、必要に応じて調整します。
まとめ
停電後に自動起動を防ぐためには、BIOSの設定やWindowsの電源管理設定を調整することが重要です。ASRock Z790 PROマザーボードとWindows 11を使用している場合、BIOSの「AC Back」機能をオフにし、Windowsの高速スタートアップを無効にすることで問題が解決することが多いです。また、ネットワーク経由での起動を防ぐために「Wake on LAN」の設定を確認することも忘れずに行いましょう。
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