ACポータブル電源(定格250W)に充電用ACアダプタを接続した際、84Wの充電器では問題なく充電できたのに、168Wの急速充電器では充電ができなかったというトラブル。この記事では、この問題が発生する原因とその対策方法について解説します。
急速充電器が正常に動作しない原因
急速充電器が動作しない場合、いくつかの原因が考えられます。具体的な原因とそれに対応する対処法を紹介します。
- 過負荷によるシャットダウン:急速充電器は高出力を必要とするため、接続されたポータブル電源がそれに対応できない場合、過負荷によりシャットダウンすることがあります。この場合、充電器やポータブル電源に過熱防止機能が備わっている場合は、自動的に停止することがあります。
- 電圧・電流設定の不一致:84W(42V 2A)の充電器が正常に動作した場合、急速充電器(168W)が設定する電圧や電流がポータブル電源の許容範囲を超えている可能性があります。例えば、ポータブル電源が対応できる最大の入力電流は2Aであるのに対して、急速充電器が4Aを提供しようとすると、電流の過剰供給が原因で充電ができないことがあります。
- 接続不良や端子の問題:充電器の接続端子やACアダプタのケーブルに問題があると、十分な電力が供給されず、充電が行われません。接続端子を確認し、端子やケーブルに汚れや破損がないか確認してください。
- 充電器の不具合:急速充電器自体が故障している場合、充電が開始されないことがあります。特にファンが回りかけて止まる現象は、内部の回路やコンデンサに問題がある可能性を示唆しています。
対処方法
急速充電器が正常に動作しない場合、以下の手順を試してみてください。
- 別の充電器で試す:84Wの充電器が正常に動作する場合、その充電器を使用して充電を試みることで、ポータブル電源が正しく動作しているか確認できます。もし84Wの充電器で問題なく充電ができるなら、急速充電器の故障が原因の可能性が高いです。
- 接続端子の確認:接続端子がしっかりと接続されているか、汚れや異物がないかを確認しましょう。特にUSB端子やACアダプタの端子部分が清潔であることを確認してください。
- 電圧と電流を確認:急速充電器の仕様書に記載されている電圧と電流が、ポータブル電源の対応範囲内であることを確認してください。もし不安であれば、メーカーのサポートに問い合わせると良いでしょう。
- ポータブル電源のリセット:ポータブル電源にリセット機能がある場合、一度リセットしてから再度充電を試みると、問題が解決することがあります。
まとめ
急速充電器がポータブル電源に充電できない原因としては、過負荷、電圧や電流の不一致、接続不良、充電器の故障などが考えられます。これらの原因を確認し、適切な対処を行うことで、問題を解決できる可能性があります。それでも解決しない場合は、メーカーに問い合わせて、充電器やポータブル電源の故障について相談することをおすすめします。
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