超低温ストッカーを購入した際、期待通りに温度が-60℃に達しない場合、いくつかの原因が考えられます。今回は、ダイレイのfb-217sなどの超低温ストッカーの温度が設定温度に達しない問題について、考えられる原因とその対処法を紹介します。
超低温ストッカーの温度が下がらない原因
まず、エアコンや冷蔵庫同様に、超低温ストッカーにもいくつかの要因が影響を与えることがあります。
- 機械の起動時間: ストッカーが初めて動作する場合や設置から時間が経過していない場合、温度が安定するまでに時間がかかることがあります。
- 周囲の環境温度: 外部温度が高い場所にストッカーを置くと、内部温度が上がる原因となります。特に12月の寒い季節であっても、直射日光が当たったり、風通しの悪い場所に設置された場合、温度が下がりにくいことがあります。
- 設定温度と実際の温度差: 設定温度と実際の温度に差があることがあります。-60℃の設定でも、最初に冷却が始まる際に設定温度に達するまでに時間がかかります。
温度が安定するまでの目安
もし、設定温度に達していない場合でも心配は不要です。特に冷却装置が新しい場合や、初めて使用する場合、最大温度に達するまで時間がかかることがあります。通常は数時間から12時間程度で温度が安定することが多いです。
- 温度が安定する時間: 数時間の間、ストッカーの温度は少しずつ下がり、最終的に設定温度に達します。夜間に時間を置いて確認すると、-60℃に近い温度になる可能性が高いです。
- 温度計の確認: 追加で購入した温度計が誤差を含んでいる場合もあるので、ストッカーに内蔵された温度計を確認するのも良いでしょう。
購入したストッカーの設置条件を再確認
ストッカーの動作に問題がないかどうかを確認するために、設置場所や設定を見直すことも重要です。
- 設置場所の確認: 冷却機能が最も効果的に働く場所に設置することが大切です。直射日光や熱源から離れている場所に設置しましょう。
- ストッカーの取り扱い説明書: ストッカーによっては、特定の条件下で温度が変動することがあります。取り扱い説明書で推奨される使用環境や設定温度を確認することが重要です。
まとめ
超低温ストッカーが設定温度に達しない場合、初期設定の時間や設置場所、外的要因が影響している可能性があります。数時間以内に温度が安定することが多いため、焦らず温度の変化を観察し、環境条件を最適化しましょう。また、温度計の誤差も考慮して、内部の温度計で再確認することをお勧めします。
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