BMPCC4Kでのアナモルフィック設定: モニターのデスクイーズがグレーアウトする理由

ビデオカメラ

Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K(BMPCC4K)を使用していると、「2.8Kアナモルフィック」の収録設定を選択した際にモニターの「アナモルフィック・デスクイーズ」オプションがグレーアウトして変更できなくなる現象が発生することがあります。この現象が正常かどうか、またその理由について詳しく解説します。

1. BMPCC4Kのアナモルフィック設定とは

BMPCC4Kでは、アナモルフィックレンズを使用した映像収録が可能です。アナモルフィックレンズは、特に映画製作において広く使用され、映像に特徴的なデフォルメを加えることができます。しかし、アナモルフィック収録を行う際には、モニターでのプレビュー表示にも注意が必要です。

「アナモルフィック・デスクイーズ」は、収録された映像を正しく表示するために、映像を圧縮(デスクイーズ)して、視覚的に正しいアスペクト比を確保するための機能です。しかし、「2.8Kアナモルフィック」を選択すると、このオプションがグレーアウトして変更できなくなることがあります。

2. なぜアナモルフィック・デスクイーズがグレーアウトするのか

BMPCC4Kで「2.8Kアナモルフィック」の収録モードを選択した場合、カメラはすでに映像を圧縮した状態で収録しているため、モニターでのデスクイーズが必要なくなるためです。カメラは自動的にアナモルフィックレンズの効果を処理し、適切なアスペクト比で収録を行います。そのため、モニター上でのデスクイーズ表示は不要となり、この設定が無効化されます。

これはカメラの仕様であり、特に異常ではなく、むしろ設計通りの挙動です。したがって、収録時には問題なくアナモルフィックレンズを使用できますが、プレビューでのデスクイーズ表示は、DaVinci Resolveなどのソフトウェアで後処理として行います。

3. DaVinci Resolveでのアナモルフィック映像の補正

DaVinci Resolveでは、アナモルフィック映像のデスクイーズを簡単に行うことができます。BMPCC4Kで収録したアナモルフィック映像を編集する際には、DaVinci Resolveで「デスクイーズ」の設定を使って映像を補正することが可能です。これにより、収録した映像を視覚的に正しいアスペクト比で表示することができます。

そのため、モニター上でアナモルフィック・デスクイーズが無効でも、編集後に問題なく映像を補正できるので、安心して収録することができます。

4. まとめ

BMPCC4Kで「2.8Kアナモルフィック」を選択した際に「アナモルフィック・デスクイーズ」がグレーアウトするのは、カメラが自動で収録映像を処理するためです。これは正常な挙動であり、DaVinci Resolveなどの編集ソフトでデスクイーズを補正できます。従って、この現象自体は問題ではなく、収録した映像を後処理で補正すれば問題なく作業を進められます。

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