Windows 10を使用していると、特に負荷のかかる作業をしていないにもかかわらず、タスクマネージャーでディスク使用率が100%に達してしまうことがあります。この記事では、その原因と具体的な対処法について詳しく解説します。
ディスク使用率100%の主な原因
ディスク使用率が100%になる原因として、以下のような要因が考えられます。
- SuperFetch(SysMain)サービスの影響
SuperFetchは、頻繁に使用するアプリケーションのデータを事前にメモリに読み込むことで、アプリの起動を高速化するサービスです。しかし、システムの状態やディスクの性能によっては、逆にディスク使用率が高くなることがあります。
- OneDriveの同期処理
OneDriveは、クラウドストレージサービスであり、ファイルの同期をバックグラウンドで行います。大量のファイルを同期している場合、ディスク使用率が高くなることがあります。
- Windows Updateのバックグラウンド処理
Windows Updateは、バックグラウンドで更新プログラムのダウンロードやインストールを行います。これらの処理がディスクに負荷をかけ、使用率が100%になることがあります。
- ウイルス対策ソフトのリアルタイムスキャン
ウイルス対策ソフトがリアルタイムでファイルをスキャンしている場合、ディスク使用率が高くなることがあります。
- ディスクの物理的な不具合
ディスク自体に不良セクタや故障がある場合、ディスク使用率が100%になり、システムのパフォーマンスが低下することがあります。
ディスク使用率100%を解消する具体的な対処法
以下の手順を試すことで、ディスク使用率100%の問題を解消できる可能性があります。
1. SuperFetch(SysMain)サービスの無効化
SuperFetchサービスを無効にすることで、ディスク使用率を低減できる場合があります。手順は以下の通りです。
- スタートボタンを右クリックし、「コンピューターの管理」を選択します。
- 「サービスとアプリケーション」から「サービス」を選択します。
- サービス一覧から「SuperFetch」または「SysMain」をダブルクリックします。
- 「スタートアップの種類」を「無効」に設定し、「適用」をクリックします。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
2. OneDriveの同期を一時停止する
OneDriveの同期処理が原因でディスク使用率が高くなっている場合、同期を一時停止することで改善できることがあります。手順は以下の通りです。
- タスクバーのOneDriveアイコンを右クリックします。
- 「同期の一時停止」を選択し、適切な時間を選びます。
- 同期が完了するまで待機し、再度ディスク使用率を確認します。
3. Windows Updateの確認と再実行
Windows Updateが正常に完了していない場合、ディスク使用率が高くなることがあります。手順は以下の通りです。
- スタートメニューから「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」を選択し、「Windows Update」をクリックします。
- 「更新プログラムの確認」をクリックし、必要な更新プログラムをインストールします。
- インストール後、再起動してディスク使用率を確認します。
4. ウイルス対策ソフトの設定を確認する
ウイルス対策ソフトのリアルタイムスキャンが原因でディスク使用率が高くなることがあります。手順は以下の通りです。
- ウイルス対策ソフトの設定を開きます。
- リアルタイムスキャンの設定を確認し、一時的に無効にします。
- ディスク使用率が改善されるか確認します。
- 改善された場合、設定を調整して再度有効にします。
5. ディスクのエラーチェックを実行する
ディスクに不良セクタやエラーがある場合、ディスク使用率が高くなることがあります。手順は以下の通りです。
- スタートボタンを右クリックし、「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
- コマンドプロンプトで「chkdsk /f /r」と入力し、Enterキーを押します。
- 「Y」を入力して確認し、再起動します。
- ディスクのエラーチェックが完了するまで待機し、完了後にディスク使用率を確認します。
まとめ
タスクマネージャーでディスク使用率が100%になる問題は、さまざまな原因が考えられます。上記の対処法を順に試すことで、多くのケースで問題を解消できる可能性があります。それでも改善しない場合は、専門のサポートを受けることを検討してください。
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