モニター同士のデイジーチェーン接続に関する疑問:DPとType-Cの違い

周辺機器

モニターのデイジーチェーン接続を利用して複数のディスプレイを簡単に繋げたいと思っているユーザーの中で、DisplayPort (DP) と Type-C 接続の違いや価格差について疑問を感じている方も多いかもしれません。本記事では、なぜDP接続が多く、Type-C接続のモニターに価格差が生じる理由を解説します。

1. デイジーチェーンとは?

デイジーチェーンは、複数のモニターを1本のケーブルで接続する方法で、特にDisplayPort(DP)の技術が使われることが多いです。これにより、モニターの数が増えても、PCからモニターへの接続が整理され、配線がすっきりとします。

一部のモニターでは、DPのマルチストリームトランスポート(MST)ハブを使って、デイジーチェーン接続を実現しています。これにより、1つのDisplayPort端子を使用して複数のモニターを接続できます。

2. DisplayPort (DP) と Type-C の違い

DisplayPortは、長年PCモニターの接続規格として広く採用されてきました。特に、デイジーチェーン接続にはDisplayPortのバージョン1.2以上が必要です。これにより、データ転送速度や複数モニターの接続に優れた性能を発揮します。

一方で、USB Type-Cは、より新しい規格であり、データ転送と同時に映像出力も可能なため、映像とデータ転送を1本のケーブルで行える利便性があります。しかし、Type-Cを利用したデイジーチェーン接続は、まだ一般的ではなく、対応している機器が少ないため、価格が高くなる傾向にあります。

3. Type-Cのモニターが高価な理由

Type-C接続のモニターは、USB Power Delivery (PD) やThunderbolt 3をサポートすることで、1本のケーブルで電力供給とデータ転送を同時に行うことができます。この機能性が魅力的ではありますが、技術的にはDisplayPortのMSTに比べて高度な処理能力を要するため、製造コストが上がります。

また、Type-Cはまだ一般的な接続規格に比べて新しい技術であり、対応モニターや周辺機器の数も限られています。そのため、需要と供給のバランスによって価格が高くなることが多いです。

4. どちらの接続が適しているか?

デイジーチェーン接続を使用する場合、DisplayPortは確実に安定した接続が可能で、特にモニターを複数台接続したい場合に便利です。DisplayPortのMSTハブを利用すれば、複数モニターの接続が簡単にできるため、コストパフォーマンスを重視する方に向いています。

Type-Cは、1本のケーブルで映像とデータ転送、電力供給をまとめて行いたい場合に便利です。最新の技術や、デスク周りをスッキリさせたい方には最適ですが、価格が高いため、予算とニーズに応じて選択する必要があります。

5. まとめ

DisplayPortは、安定したデイジーチェーン接続を可能にし、コストパフォーマンスに優れています。一方、Type-C接続は、最新の技術を利用した便利な機能を提供しますが、その価格差には理由があります。使用するモニターの数や、どのような接続を求めるかによって、最適な選択をすることが重要です。

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