複合機からスキャンしたPDFファイルを誤って削除してしまった場合、まずは冷静に状況を確認することが重要です。多くの複合機では、スキャンしたデータは一時的に保存されることがあり、削除後でも復元できる可能性があります。以下に、メーカー別の対応方法と注意点を解説します。
複合機のスキャンデータの保存先と削除方法
複合機でスキャンしたデータは、通常、以下のいずれかの場所に保存されます。
- 共有フォルダ:ネットワーク上の指定されたフォルダに保存される。
- USBメモリ:直接USBメモリに保存される。
- ファイリングボックス:複合機内に一時的に保存される。
削除されたデータがどの保存先にあったかを確認し、それぞれの方法で復元を試みてください。
メーカー別の復元方法
Canon(キヤノン)製複合機の場合
Canonの複合機では、スキャンしたデータが「ジョブ確認」機能で確認できます。操作パネルから「ジョブ確認」を選択し、「実行中/待ち – スキャン/通信」もしくは「実行完了 – スキャン/通信」を選択すると、ジョブの状態を確認できます。異常終了している場合には、エラーコードを確認し、必要に応じて再スキャンを行ってください。
富士フイルム製複合機の場合
富士フイルムの複合機では、スキャンデータが「ファイリングボックス」に保存されることがあります。Webブラウザを使ってファイリングボックス文書を管理することができ、不要になったときに削除することも可能です。保存された画像データは、TWAINドライバやファイルダウンローダを使って、お使いのコンピュータに取り込むこともできます。
Brother(ブラザー)製複合機の場合
Brotherの複合機では、スキャン設定を変更することで、スキャンしたデータの保存先やファイル形式を指定できます。スキャンボタンを使って、スキャン設定を一時的に変更することができます。変更を保持する場合は、Brother iPrint&Scanを使用します。
スキャンデータの復元ができない場合の対処法
もし、上記の方法で復元できない場合、以下の対処法を検討してください。
- バックアップの確認:定期的にバックアップを取っている場合は、バックアップから復元できるか確認してください。
- 専門業者への依頼:データ復旧の専門業者に依頼することで、復元できる可能性があります。
今後の対策
今後、同じような事態を防ぐために、以下の対策を検討してください。
- スキャン設定の確認:スキャン時に保存先やファイル形式を確認し、適切に設定する。
- 定期的なバックアップ:重要なデータは定期的にバックアップを取る。
- データ管理の徹底:スキャンしたデータの保存場所や管理方法を明確にし、共有する。
以上の方法を試みても復元できない場合は、専門のサポートセンターに相談することをおすすめします。
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