PLAとABSは熱可塑性樹脂なのか？その違いと特徴

PLA（ポリ乳酸）とABS（アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン）は、3Dプリンティングでよく使用される熱可塑性樹脂ですが、それぞれに特有の特徴があります。ここでは、それぞれの材質が熱可塑性樹脂であることを踏まえ、どのような違いがあるのかを説明します。

熱可塑性樹脂とは？

熱可塑性樹脂は、加熱すると柔らかくなり、冷却すると固まる特性を持つプラスチックです。これにより、成型しやすく、再利用可能なため、様々な製品に使用されています。

PLAは植物由来の素材で、生分解性があり、環境に優しいとされています。その一方で、ABSは石油由来で強度が高く、耐衝撃性に優れた特徴があります。

PLAは低温で印刷可能で、比較的簡単にプリントできるため、初心者にもおすすめです。しかし、熱に弱いため、高温の環境では形状が変わることがあります。

ABSは高い耐衝撃性と強度を持ち、耐熱性にも優れています。3Dプリンティングのプロフェッショナルに人気ですが、印刷時に高温が必要で、臭いが強い点が難点です。

PLAとABSは共に熱可塑性樹脂ですが、使用する目的や製品の特性により選択が変わります。例えば、耐衝撃性を重視する場合はABSが適しており、環境に配慮したい場合はPLAが適しています。

PLAとABSはどちらも熱可塑性樹脂ですが、それぞれ異なる特性を持っています。使用目的に応じて、最適な素材を選択することが重要です。