PhotoDirectorを使用して、RAW画像のレタッチや細かな修正を行う方法について解説します。特に、色調整や明るさ調整を行いたいけれども、どうしてもうまくいかないという方に向けたアドバイスを提供します。
1. 色調整とホワイトバランスの問題
お子様と桜の写真で桜のピンク色を濃くしたいけれど、ホワイトバランス調整で子供の顔も赤くなってしまうという問題があります。この場合、PhotoDirectorでは「マスクツール」や「選択的調整」を使用することで、特定の部分だけを調整することができます。
「マスクツール」を使って桜の部分だけを選択し、色調を変更することで、顔の色には影響を与えずに桜の色だけを調整することが可能です。これにより、顔の色が赤くならずに、桜のピンク色をしっかりと濃くできます。
2. 明るさ調整と部分的な補正
水族館の撮影で、背景の水槽が白とびしてしまい、子供が暗くなる問題に対しては、「選択的調整ツール」を使って子供だけを明るくする方法があります。PhotoDirectorには「ブラシツール」や「選択的露出調整」が搭載されているため、これらを使って背景を損なうことなく、子供の部分のみを明るくすることができます。
また、光の調整を行う際は、補正範囲を細かく設定することが大切です。これにより、背景のディテールを守りつつ、人物部分だけを自然に明るくすることができます。
3. ノイズ除去と赤い星の修正方法
星空撮影において、ノイズ(赤い星)が多い場合、PhotoDirectorには「ノイズ除去」機能があります。この機能を使用すると、赤い星のノイズを除去し、よりクリーンな画像を得ることができます。具体的には、「ノイズリダクション」を適用し、カラーごとのノイズレベルを調整することで、赤い星のノイズを軽減できます。
また、「レタッチツール」を使って赤い星だけを選択し、その部分を消去または補正する方法もあります。これにより、目立つノイズをなくし、全体的にきれいな星空写真を作成することができます。
4. AI機能を使った修正方法
AIツールを使用すると、さらに効率的にレタッチ作業が進みます。PhotoDirectorでは、AIを活用して自動的に色調整やシャープネスの調整を行うことができます。これにより、手動で細かく調整する手間が省け、短時間で満足のいく仕上がりが得られます。
AI機能は、追加料金なしで利用可能な範囲で提供されています。特に「AI自動補正」や「AI風景補正」などは、特定のシーンに合わせた補正を効率よく行うため、レタッチの手間を減らすのに役立ちます。
まとめ
PhotoDirectorを使えば、色調整、明るさ調整、ノイズ除去、AI機能を駆使して、さまざまな撮影シーンにおける修正が可能です。質問のように、特定の部分だけを調整したい場合には、マスクツールや選択的調整機能をうまく使いこなすことが大切です。これらの機能を使って、希望する写真の仕上がりを手に入れてください。
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