ポータブル電源に複数のソーラーパネルを接続して効率的に充電したいと考える方に向けて、どのように接続すれば良いかを解説します。特に、異なる仕様のソーラーパネルを接続する場合、直列と並列の違い、接続方法についてしっかり理解しておくことが重要です。
1. ソーラーパネルの接続方法:直列と並列の違い
ソーラーパネルをポータブル電源に接続する方法として、直列接続と並列接続があります。それぞれの接続方法にはメリットとデメリットがあり、電源の仕様やソーラーパネルの特性に応じて最適な接続方法を選ぶ必要があります。
直列接続は、各パネルの電圧(Voc)が加算されるため、電圧が高くなります。これにより、電源が必要とする入力電圧を達成しやすくなりますが、電流(Isc)は変わりません。一方、並列接続では、各パネルの電流(Isc)が加算されますが、電圧は変わりません。このため、並列接続は電圧が安定している場合に有効です。
2. EcoFlow DELTA3とソーラーパネルの仕様
質問者が使用するEcoFlow DELTA3の仕様では、最大開回路電圧が60V、最大短絡電流が15Aとなっています。これに対して、既存のEcoFlow 220W片面ソーラーパネルの仕様は、開回路電圧が21.5V、短絡電流が12.4Aです。
また、購入を検討しているLVYUAN(リョクエン)のソーラーパネルは、開回路電圧が42.4V、短絡電流が6.72Aです。これらを直列に接続する場合、電圧の合計が60Vを超えることになりますが、合計電圧が60V以内であれば問題ありません。しかし、短絡電流が15Aを超えないように確認することが重要です。
3. 直列接続と並列接続の適切な選択
直列接続では、合計電圧が60Vを超えないように配慮する必要があります。もし、LVYUANのソーラーパネルを追加する場合、開回路電圧(Voc)が42.4Vなので、2枚のソーラーパネルを直列に接続すると、合計電圧が84.8Vになり、EcoFlow DELTA3の仕様を超えてしまいます。この場合、直列接続は避け、並列接続を選択する方が安全です。
並列接続の場合、各パネルの電圧はそのままで、電流が合算されるため、電圧は60V以内に保たれます。この接続方法を選ぶことで、仕様に合った安全な接続が可能です。
4. 追加ソーラーパネルの選び方とおすすめ
ソーラーパネルを追加購入する際は、EcoFlow DELTA3と適切に連携できる製品を選ぶことが重要です。特に、開回路電圧(Voc)と短絡電流(Isc)の仕様がポータブル電源の入力仕様に合ったものを選びましょう。
信頼性の高いブランドとしては、JackeryやAnker、Renogyなどがあり、これらのソーラーパネルは高い耐久性と安定した性能を提供しています。また、複数のパネルを組み合わせて、より高い出力を得ることも可能です。
まとめ
EcoFlow DELTA3にソーラーパネルを接続する際は、直列接続と並列接続の違いを理解し、電圧と電流の仕様をしっかり確認することが重要です。特に、接続するソーラーパネルの開回路電圧が60V以内に収まるようにし、短絡電流も適切に選びましょう。並列接続が安全で効率的な選択肢となる場合が多いため、この方法を推奨します。
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