自作キーボードを作るためには、QMKファームウェアを使うことが非常に効果的です。特に、分割型キーボードを制作する際、QMKをどのように設定し、コードを書くかが重要になります。この記事では、QMKファームウェアを使って、分割型自作キーボードを作成する方法について解説します。
QMKファームウェアとは?
QMKファームウェアは、キーボードのカスタマイズに最適なオープンソースのファームウェアです。これを使うことで、キーの割り当てやレイヤー設定、マクロ、LEDの制御など、キーボードの機能を細かく設定することができます。
分割型キーボードの場合、左右のキーボードが別々に動作するため、それぞれのキーボードに対して独立した設定が必要です。QMKは、このような複雑な設定を簡単に行える柔軟性を提供します。
分割型自作キーボードのための基本的なQMK設定
まず最初に、分割型自作キーボードのハードウェア構成を理解することが重要です。各キーボードに配置されているスイッチ(キー)の数や、接続方法(USB接続またはBluetoothなど)を把握しておきましょう。
次に、QMKファームウェアをダウンロードして、自分のキーボードの設定を開始します。基本的には、QMK Configuratorを使うことで、設定が簡単に行えますが、より高度な設定を行う場合には、QMKのソースコードに手を加える必要があります。
コードの書き方と例
自作キーボードでスイッチが1つずつ独立している場合、QMKファームウェア内でそれぞれのキーを設定する必要があります。以下は、分割型キーボード用の基本的なコードの一例です。
#include QMK_KEYBOARD_H
const uint16_t keymaps[][MATRIX_ROWS][MATRIX_COLS] = {
[0] = LAYOUT_split_3x6_3(
KC_A, KC_B, KC_C, KC_D, KC_E, KC_F,
KC_G, KC_H, KC_I, KC_J, KC_K, KC_L,
KC_M, KC_N, KC_O, KC_P, KC_Q, KC_R
),
};
このコードは、分割型のキーボードにおいて、3×6のキー配置を定義しています。それぞれのキーに対して、キーコード(例えば、KC_AやKC_B)を割り当てています。
分割型キーボードの接続と設定
分割型のキーボードは、左右のキーボードがUSBケーブルで接続される場合や、無線で接続される場合があります。USB接続の場合、両方のキーボードに別々のマイコンが搭載されており、それぞれのマイコンに対応したファームウェアを焼く必要があります。
無線接続の場合も、Bluetoothや専用の無線モジュールを使って通信します。QMKファームウェアでは、これらの接続方法に対応した設定も可能です。特に、無線接続の場合は、ファームウェア内での設定に少し手間がかかりますが、QMKのドキュメントを参照しながら進めていきましょう。
まとめ
QMKファームウェアを使用した分割型自作キーボードの制作は、コードの書き方を理解することがカギとなります。キー配置の設定や接続方法に関する知識を身につけた上で、自分だけのカスタマイズができるキーボードを作り上げることができます。最初は少し難しく感じるかもしれませんが、QMKの公式ドキュメントやコミュニティのサポートを利用しながら進めていけば、きっと素晴らしいキーボードを完成させることができるでしょう。
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