新しく4K対応のテレビを購入した際、「地上波の放送も4Kで映っているのか?」と疑問に思う方は少なくありません。特にBRAVIAのような高性能テレビには「4K BS」ボタンがあるため、混乱しやすいポイントです。本記事では、地上波放送と4K放送の違い、そして実際に4Kで視聴できるチャンネルについて解説します。
地上波(地デジ)は基本的にフルHD放送
現在の地上波テレビ放送(地デジ)は、フルHD(1920×1080画素)が基本です。そのため、地上波番組は4Kテレビに映しても、放送自体はフルHDとなります。ただし、BRAVIAなどの最新4Kテレビは「アップコンバート機能」を備えており、フルHDの映像を擬似的に4K画質に変換して表示します。これにより、フルHD放送でも4Kに近い精細な映像で楽しむことができます。
例えば、バラエティ番組やニュース番組はフルHDですが、4Kテレビで観ると滑らかで色鮮やかな映像として表示されるのは、このアップコンバート機能のおかげです。
本物の4K放送が見られるのはBS・CSと一部の配信サービス
本物の4K解像度で放送されているのは、主に「BS・CSの4Kチャンネル」と「インターネット配信サービス」です。リモコンにある「4K BS」ボタンを押すことで、NHK BS4Kや民放キー局のBS4Kチャンネルなどに切り替えることができます。
これらの放送では、スポーツ中継やドラマ、映画などが4K解像度で楽しめます。特にNHK BS4Kは24時間放送を行っており、臨場感のある映像が魅力です。
地上波と4K放送の見分け方
実際に視聴している放送がフルHD(地デジ)か4Kかを確認する方法はいくつかあります。多くの4Kテレビでは、チャンネル情報表示画面に「4K」と明記されている場合があります。また、BS4Kチャンネルを選択すると、自動的に4K映像で表示されるため、画質の違いも体感できるでしょう。
一方で、地デジ放送はどのテレビでも基本的にフルHDのため、「4K」の表示は出ません。
4Kを楽しむために必要な環境
4K放送を正しく楽しむためには、いくつかの条件が必要です。
- 4K対応のテレビ(BRAVIA K-55XR50など)
- 4K対応チューナー(多くの最新テレビには内蔵済み)
- 4K対応アンテナまたは設備(BS/CSパラボラアンテナなど)
もし4K BSが映らない場合は、アンテナ設備が対応していない可能性もあるため、確認しておきましょう。
まとめ
BRAVIAをはじめとする4Kテレビであっても、地上波(地デジ)はフルHD放送であり、本物の4K放送はBS・CSや一部の配信サービスで楽しめます。リモコンの「4K BS」ボタンは、その4K衛星放送を視聴するための機能です。地デジはアップコンバートで高精細に映りますが、純粋な4K映像を楽しむにはBS4Kチャンネルや動画配信サービスを活用するのがおすすめです。
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