Stable Diffusionで画像生成ができない場合、エラーや不具合に悩まされることがあります。特に、ZLUDAやVRAMのエラー、ONNXエラーなどが原因でうまく動作しないことがあり、初心者の方には解決方法がわからないことも多いです。ここでは、あなたの環境で発生したエラーを解決するための方法を紹介します。
1. エラー内容の確認と概要
質問者様が直面しているエラーは、以下の通りです。
- ONNX failed to initialize: module ‘optimum.onnxruntime.modeling_diffusion’ has no attribute ‘ORTPipelinePart’
- ZLUDA device failed to pass basic operation test: index=None, device_name=Radeon RX Vega
- RuntimeError: Expected all tensors to be on the same device, but found at least two devices, cpu and cuda:0!
- RuntimeError: invalid argument to memory_allocated
これらのエラーは、Stable Diffusionの動作に大きな影響を与えますが、以下の方法で解決することが可能です。
2. ZLUDAエラーの対処法
ZLUDAエラーは、AMDのGPUを使用している場合に発生することがあり、ZLUDAが正しく動作していない可能性があります。まず、ZLUDAを使用するために、最新のROCmドライバ(5.7など)をインストールし、ZLUDAオプションを正しく設定することが重要です。また、ZLUDAがサポートしていない処理を回避するために、ZLUDAを無効にして動作させることも一つの手段です。
3. VRAMの設定と管理
VRAM消費量が問題になる場合、特に「VRAMを2.1GBほど消費」していることがわかります。VRAMの消費を最小限に抑えるため、設定で「–medvram」オプションを使用することを検討してください。また、画像解像度を下げたり、メモリ管理を改善するために、ソフトウェアの設定を調整することも効果的です。
さらに、VRAM不足が原因で画像生成が停止する場合は、グラフィックボードの性能に合わせて設定を最適化することが求められます。
4. ONNXエラーとモデル設定の確認
ONNXエラーが発生する原因として、インストールされているONNXライブラリのバージョンが合わない、または必要なモデルが正しくインストールされていないことが考えられます。最新のONNXバージョンを使用しているか、または必要な依存関係がすべてインストールされているかを確認しましょう。
5. 複数のデバイスの設定エラー
「Expected all tensors to be on the same device」エラーは、CPUとGPU間でのデータ転送に問題がある場合に発生します。この場合、GPUメモリを優先して使用する設定を行うか、指定したデバイスでの処理を強制する設定を試すことが有効です。
6. トラブルシューティングの手順
これらのエラーを解決するために、以下の手順を試してみてください。
- 最新のROCmドライバおよびZLUDAライブラリをインストールする。
- VRAM設定を最適化し、低メモリモードを試す。
- ONNXの依存関係を再インストールし、エラーの内容に基づいて適切なバージョンを使用する。
- 設定ファイルやオプションを調整して、正しいデバイスを指定する。
まとめ
Stable Diffusionでのエラーは、設定や依存関係の不整合が原因となることが多いです。上記の方法を順番に試すことで、多くの問題を解決できます。これらの手順を実行しても問題が解決しない場合は、公式のサポートフォーラムやGitHubのIssueページを活用して、さらなるサポートを受けることをお勧めします。
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