自作のスーパーツイーターシステムを調整する際、適切なフィルムコンデンサーの選定は非常に重要です。特にFostex FT28DとP-804Sの組み合わせで最適な音質を引き出すためには、コンデンサーの容量やアッテネーターの使用方法に細心の注意が必要です。このガイドでは、フィルムコンデンサーの選定方法や、アッテネーター使用時の注意点について詳しく解説します。
1. スーパーツイーターとフィルムコンデンサーの役割
スーパーツイーターは、音の高域部分を担当するため、適切なコンデンサーでクロスオーバー周波数を設定することが必要です。コンデンサーの容量が音質に大きな影響を与えるため、適切なサイズのコンデンサーを選ぶことが重要です。
1-1. Fostex FT28Dの推奨クロスオーバー周波数
Fostex FT28Dの推奨クロスオーバー周波数は2kHz以上となっており、これを踏まえてフィルムコンデンサーの容量を選定する必要があります。一般的に、クロスオーバー周波数を設定する際、コンデンサーの容量が小さすぎると音が軽くなり、大きすぎると低音が強調されすぎることになります。
2. 具体的なフィルムコンデンサー容量の選定方法
質問者様が試されたように、1.0μFから3.3μFの間で音質を確認するのは、実際に自分の耳で試すことが最も効果的な方法です。しかし、FT28Dの場合、一般的には2.2μFから3.3μFの範囲が適切な選択肢となることが多いです。
2-1. 3.3μFが適切な場合の調整
もし3.3μFが適していると感じる場合、音が少し太く感じるかもしれませんが、それが自分の好みに合う場合はそれで問題ありません。しかし、音の輪郭がぼやけることもあるため、少し高域が強調されるように感じる場合は、2.2μFを試す価値があります。
3. アッテネーター(R80B)使用時の注意点
アッテネーターはスピーカーの音量調整だけでなく、インピーダンスの調整にも関与します。R80Bを使用する際、発熱に関する心配があるかもしれませんが、適切な使用法を守れば問題ありません。
3-1. 発熱の対策と確認
R80Bアッテネーターの使用中に発熱が気になる場合は、スピーカーのインピーダンスとのマッチングや、長時間の連続使用を避けることが推奨されます。発熱が気になる場合は、冷却機能を取り入れるか、使用時間を適切に調整しましょう。
4. まとめと最適な調整方法
フィルムコンデンサーの容量選定は、スピーカーシステムの音質に直接影響を与えます。Fostex FT28DとP-804Sの組み合わせでは、2.2μFから3.3μFの間で試すことが効果的です。また、アッテネーターを使用する際は、発熱やインピーダンスの調整に注意を払い、快適な音質調整を行いましょう。
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