広い空間を冷やしたいとき、「エアコン1台で強めに運転するのがいいのか」「部屋ごとにエアコンを2台使う方が効率的なのか」と迷う方は多いでしょう。特に引き戸で仕切られた2部屋を同時に快適にしたい場合、電気代や快適性の差が気になります。この記事では、1台と2台稼働の違いや電気代の目安、効率的な使い方について解説します。
エアコン1台で広い部屋を冷やす場合
12畳用のエアコンで12畳+8畳=約20畳の空間を冷やすと、能力的にはやや不足気味です。そのため設定温度を下げたり、強運転を続ける必要があります。
この場合、電気代が上がる要因は以下の通りです。
- 常にフルパワー運転になり効率が悪い
- 部屋の端まで冷気が届きにくく温度ムラが出る
- 人が快適と感じるまでに時間がかかる
結果として、電気代が想定より高くなり、快適性も下がることがあります。
エアコン2台を同時に使う場合
12畳用と8畳用のエアコンをそれぞれ稼働させると、能力的に余裕があり効率的に冷却できます。2台同時運転は一見電気代が高そうに見えますが、以下のメリットがあります。
- 能力に余裕があるため弱〜中運転で済む
- 冷気が均一に行き渡り、温度ムラが少ない
- 短時間で目標温度に到達できるため省エネ
特に最新の省エネ型インバーターエアコンなら、必要なときだけパワーを出し、冷えた後は低消費電力で維持できるため、長時間使用するなら2台運転の方が安定した効率を発揮することもあります。
実際の電気代の目安
例えば、消費電力1,000Wのエアコンを1時間使うと電気代は約27円(1kWh=27円換算)。
- 12畳用1台をフル稼働(1,200W想定) → 約32円/時
- 12畳用+8畳用を中運転(各600W想定) → 合計約32円/時
つまり、効率よく使えば2台運転でも電気代は大差なく、むしろ快適性や冷却スピードでは優れる場合があります。
効率的に使うコツ
電気代を抑えるためには、以下の工夫が有効です。
- 最初は2台同時に使い、冷えたら片方を停止
- サーキュレーターを併用して空気を循環させる
- 設定温度を過度に下げず27℃前後を目安にする
- フィルターを定期的に掃除して効率を保つ
これにより、電気代を抑えつつ快適な室温を維持できます。
まとめ
エアコンを1台で強く使うよりも、2台を適度に運転した方が効率が良く、結果的に電気代が大きく変わらないケースも多いです。特に部屋の広さが20畳近くある場合は2台運転が現実的です。快適性と省エネを両立するためには、2台をうまく使い分けながらサーキュレーターなどを併用するのがおすすめです。
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